記号化

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長谷寺室生寺Murou Art Park。奈良から京都に移動する行程は3年前と同じ。今回の写真は変化球ですので昔のブログも参照してください。暑かったのはつらかったけれど天気が良くて美しい緑が撮れたのは長谷寺。麓の池の不思議な写り込みは室生寺。どちらも静かなところで30人を超す団体にはふさわしくない。前回は写真のためにまっしぐらに登り切りました。室生寺700段はいい運動になります。どちらもよくできた構成になっていて、非日常的階段の全貌を明らかにせずに徐々に先の目標が姿を現し続けているうちに、後戻りを考える機会なきまま終点に導かれます。学生たちの驚嘆の叫びで暫し深山が賑わいました。思い起こせば約40年前東工大に教えに来ていたフィリップ・シールに率いられて長谷寺の学術調査に来ました。この「シークェンスの感動」を定量化できないかという試みで、視界が変化する地点を中心に変化の量を記号化するお手伝いをしました。無理だろうなと感じながらも当時の私には刺激的な体験でした。西洋文明の特色がよく表れた研究ですね。
2016/08/16(Tue) 10:12:58 | doglog
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木下道郎 ・ 建築家
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