藤塚光政

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日本木造遺産展@富士フィルムフォトサロン東京。藤森照信・藤塚光政「日本木造遺産」の写真展。建築を選ぶ視点が素晴らしい。表面的な美ではなく「歴史、空間と構造、建立の構想」を主眼にしたことが鍵だろう。奈良井宿・中村邸、屋根付き橋、菅の船頭小屋といったヴァナキュラーな木造に光を当てたことも大きな成果だと思う。時の流れの中に生き続ける木造遺産の美しい写真を見ていると、風土から生まれた木造建築の伝統が私たちの文化の大きな財産であることがよくわかる。藤塚さんと出会ったのはワークショップ時代の「立川の家」の撮影の時で、細かい邪魔モノを気にかけず手持ちのカメラですいすいと写し取っていく様が印象的だった。私の中でその俊敏さの記憶と「日本木造遺産」を繋げるのは時の経過も絡んだ不思議な体験。そういえば展覧会の船頭小屋には藤森さんが写っていました。写真は六本木の歩道橋から見下ろして撮った染井吉野。これも日本です。

2016/04/08(Fri) 08:59:24 | doglog
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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