静かな湿り 090802

散歩から戻ってくるころ、「ぽつり」というよりは「ちっ」という感じで時折灰色の空から落ちてき始めていた水滴が、今は盛夏らしからぬ小糠雨。静かな時がゆっくりと流れています。音楽は珍しくバルトークの繊細なピアノ曲。高橋悠治の音だからこの湿ったアジアの時間にぴったりなのでしょうか。「基礎的実験期」と分類される初期作品で、サティにも通じる隙間の多い音楽。SACDだから音もいいような気がします。ひとりだし窓は閉まっているし大きな音にしています。お茶はロンドンから持ち帰ったRussian Caravanと名付けられたKeemunとOolongのブレンド。冷やしてもおいしそう。傍らのテーブルの小さな鉢で雰囲気を出している小ぶりのクワズイモ(おそらくシマクワズイモAlocasia cucullata)の緑がきれい。葉の先に「ぷつっ」と現れた水滴をカメラが捉えました。よーく見ると水滴の中にもクワズイモの葉がまるごとおさまっています。フクもハヤもクウもほどよい間を置きながら静かにお昼寝です。朝日の「うたの旅人」は小津の「東京物語」の尾道の「夕の鐘」。読ませます。新聞の活字はほとんど読んでしまったし、そろそろ「地図の歴史」の世界に入り込もうかな。
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2009/08/02(Sun) 09:59:07 | doglog
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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