三菱一号館 090608

高校同期のI君のお誘いで三菱一号館見学会に参加。一度壊したものをまた復元したうえで美術館に改装するという珍しいプロジェクトです。歴史の層を重ねていくイタリア式レスタウロとは似ているようでまったく異なる手法です。担保として隣に高層ビルが出来上がりました。歴史のある建築物を高層ビルが担保する事例は1982年の合州国建築旅行の時にすでにたくさん目にしましたが、その時からほとんど進歩がありません。
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我々が一号館を拝見している頃すぐ近くの丸の内ビルの7階ではやはり高校同期のH君がロハス大賞の受賞式に臨んでいました。「マイボトルに、純水を、リフィル=再充填するというコト」での大賞です。おめでとう。で、丸の内ビル36階のBreeze Of TokyoでI君と二人でH君のお祝いの乾杯をしました。窓からの眺めは雨に霞んで私たちの街が美しく見えました。会場で見せていただいた丸の内の変遷DVDによると、丸の内一帯は昔は日比谷入江と呼ばれる海だったようです。埋立地に一号館から四号館までが建って煉瓦の街並みができたころが一番だったように思いました。ちなみにその入江に立てられていた海苔養殖のための「ひび」が日比谷の語源だそうです。
見学会に合わせてランチは近くの万世麺店有楽町店にしようと何日も前から決めていました。高校の近傍に赤坂店があったことから42年間も食べ続けているB級ラーメン。この支店にだけは「じゃめら」と名付けられたスープのはいっていない肉味噌ラーメンがメニューにあるのです。ところが行ってみると「じゃめら」がメニューから消えているばかりか6月10日まではふつうの肉味噌ラーメンそのものもリニューアルのためのお休み。暫し考え込んでしまうほどの衝撃を味わってしまいました。日比谷に纏わる高校の縁三題。歳だなあ。


レスタウロのはなしが出たからというわけではないでしょうが、飲み友達の野口教授から8日今夜10時からの世界遺産への招待状が面白いよとメールをいただきました。イタリア山岳都市の中からウルビーノ、シエナ、サンマリノがとりあげられるようです。録画を忘れてきてしまったので今夜は早く帰って観ることにします。
2009/06/08(Mon) 06:55:17 | doglog

Re:三菱一号館090608

ほんとうにセットというかあるいはCGのようでしたね。素晴らしい。シエナの地下にあんな水道があったとはまったく気づきませんでした。NHKたまにはいいですね。イタリアツアー、いいなあ。
[doglog](2009/06/10(Wed) 10:24:13)

Re:三菱一号館090608

2日遅れの書き込みですが、イタリア山岳都市を見ました。7月に定年まで付き合ってくれた家内の慰労でイタリアのツアーに行く予定ですが、シエナも見ようと思っています。映像だと映画のセットのようでしたが、実物は果たして?切手の国サンマリノも興味があります。日本の戦国時代の守護地頭の縄張りがそのまま国として残った稀有の例ですね。
ultramomo(2009/06/10(Wed) 08:19:19)
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木下道郎 ・ 建築家
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