記憶
ロンドン在住の旧き友の里帰りに合わせて北山さんが「道の駅保田小学校」を案内してくれた。しっくりと町に溶け込んだ建築がみんなに受け入れられて賑わっている様を楽しんできた。プログラム優先のいい建築だ。上総の向こうの安房の土地の恵みが体育館から生まれ変わった市場に並んでいた。新しい建築を感じる60歳を超えた私たちには40年来の旧交の遠い記憶がふと蘇って感無量。アクアラインをくぐって東京に戻って居心地いい蕎麦屋で宴。酔いが進むに連れ、想い出がふつふつと輪郭を露わに。瀬戸の海に浮かべた鯛舟の記憶のディテールは3人3様。時は決して戻らないことだけは確か。この旧い縁に新しい縁がそっと絡み始めている幸せ。いい一日だったなあ。
2019/01/03(Thu) 08:00:01 | doglog