郷さくら美術館

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grutto pass #12。中目黒の現場のすぐそばにある現代日本画の美術館。「ごう」ではなく「さと」と読む。桜の目黒川近くなので桜もテーマにしている。ついでにちょっと寄ってみたら眼福になった。圧倒的だったのは加山又造の「淡月」。大御所過ぎてほんとうは苦手なのだが別格だった。もう1点遠くから吸い寄せられた猫の絵も加山だった。加山と言えば、ワークショップ時代に成田空港の出発ターミナルのフードコートを設計した時に、その吹抜け側にある加山の大作に失礼があってはいけないと「屋台」のテントの形状に上から口を挟まれた苦い思い出がある。題を忘れたがタゲリ(田鳧)という初めて名を知る珍しい鳥と出会えたのもうれしい。チドリ目タゲリ属で鴫と属違い。幅8.4mもある「黒斑犬腹掻キ・黒猫耳掻キノ図」は題を含めて楽しいが、加山とは違う世界を求めて何かを模索しているということが私にも分かる。美術館のリノベーションはblue studio。普通の建物のファサードに桜をモチーフにしたマークのスクリーンを取り付ける手法は手堅い。ただしマークが好みに合わないせいで建築も私のテイストには合わず、パスがなかったら絶対に入らなかったに違いない。絵は写真に撮れないのでこんな意地悪な写真しかない。
2018/10/03(Wed) 08:00:03 | doglog
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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