鴎外記念館

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grutto pass #4。「舞姫」を書いた帝大出の軍医は嫌いだ。陶器二三雄の設計した建築もわざわざ見に行くほどの興味はなかったのだが、それこそパス効果、夜の会食までの時間調整を兼ねて文京区立森鴎外記念館へ。内部の打ち放し主体のミニマリズム空間は好感が持てる。道路側ファサードで異彩を放っている金属ルーバーは展示空間からは認識できず、図書室や事務空間の目隠しでしかないようなのは残念。山手線が環状運転を始めたころの地図や写真は見ていて飽きなかった。加賀乙彦、安野光雅、平野啓一郎が鴎外を語るビデオは食わず嫌いの私に多くの刺激を与えてくれた。「空車」(むなぐるま)か安野が熱く薦める「即興詩人」でも読んでみようかと思ってしまうのだから私も素直だ。勢いで鴎外が考案したという「東京方眼図」をお土産にしてしまった。受け取ったレシートには「指定管理者樺O青社」とあった。なるほどね、と思うのは偏見だろうか。
2018/09/08(Sat) 08:00:03 | doglog
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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