修復

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Sicilia series。いい建築を体験した。16世紀に最初の建築が造られその後荒廃していた建築群を修復した「州立考古学博物館」。大小2つの中庭と屋内化された中庭が効いている。大きな中庭ではクロウタドリが美しく唄っていた。もう一つは12世紀ノルマン期の邸宅を修復した「ジーザ宮」。こちらは最上階の中庭が室内化されてしまっていたのを復元すればもっと魅力的だろうと思うのだがそうはしないのが「レスタウロ」なのだろう。逃した建築もある。去年どう算段しても行けなかった「州立美術館」。またしても曜日のめぐり合わせが悪かった。スカルパが改修設計をした建築の外観だけ眺めても仕方ない。アリタリアの機内誌にたまたま(テルマエ・ロマエの)ヤマザキマリが「パレルモ」回顧録を載せていて同美術館のメッシーナの「受胎告知の聖母」のことが熱く語られている。シチリア都市史としても大変巧く綴られた文章の中からパレルモを語る一文を引用させてもらおう:『世界がいくら広しといえども、この街くらい歴史と経験が紡いだ質感のある織物を格好良く纏った場所は、ほかに思い浮かばない』
2018/07/03(Tue) 08:00:16 | doglog
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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