街閾
「まつもと市民・芸術館」(伊東豊雄2004)はよかった。エントランスから緩やかな大階段を経て「シアターパーク」と名付けられた2階へつながる「開いた部分」が効いている。緩やかな曲面で構成された外皮に不定形の丸い明り取りが無数にランダムに散りばめられているおかげで建物が都市に対して固くなっていない。魅力的な明かり取り群のおかげでフォトジェニックな写真が何枚も撮れたけれど敢えてここではそれらを封印して「開いた部分」の写真を選んだ。誰でも入れるところがこんなに広くのびやかなのがこの建築の一番の魅力だと思う。
2018/03/21(Wed) 09:36:23 | doglog