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Sicilia series。エーリチェ。フェニキア人が作ったと言われるシチリア島北西部のこの街は紀元前10世紀のエトルリア人の痕跡も刻まれているというほど古い歴史を持つ。ギリシア、ローマ、アラブ、ノルマンと積み重ねられた歴史を建築的に読み解く前にまず標高750mの岩山に実在する石畳の街の強い土地性に圧倒される。緩やかな起伏の大地に天から降ってきたかのように存在する巨大な岩の塊の頂部が街になっているのは尋常ではない。外敵の脅威がいかに熾烈なものだったかを物語っているのだろうか。土地への強固な執着を前提にした莫大な財力・労働力があったことは確かだろう。fbのmichio kinoshitaアカウントに別の写真もアップしています。
2017/06/07(Wed) 09:13:53 | doglog