水郷柳川 081119

川下りのどんこ舟は沖端川から掘割に入り込んで進んでいきます。掘割が整備されたのは江戸時代が始まる頃。それ以来立花藩の城下町として栄えてきた柳川では掘割が「表」で護岸には随所に舟よせや水面に降りていく階段があります。あいにくの雨模様で暗かったためカメラには捉えきれませんでしたが、水辺には野鴨、鷺などの姿もありました。何故か野良猫も多く、開かれた傘の中におさまっている猫までいたのですが、このショットも大ブレでした。水面と橋梁の裏面との距離は座っている私の手が簡単に届くところもあるほどで、船頭さんは身をかがめてたいへんです。1時間ほどでどんこ舟は鬱蒼と木が茂った「御花」に到着。ここがその舟よせです。
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周囲を掘割で囲われた7000坪の敷地に松島を模したという庭園「松濤園」があり、すでに野鴨も飛来しています。そこに面した100年前建造の木造建物が料亭として使われ、宿泊施設や史料館とともに「御花」として別世界をなしています。
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旅の始まりはかつてはライオンズのオーナーであった西鉄の福岡天神駅で、天神大牟田線を走る特急が単線区間に入って間もなく停まる柳川市は最近の町村併合で人口7万になった小都市。画一化されて個性を失いがちな地方都市が多い中で、しっかりと個性を発揮しています。ここまで来て良かったと先ず感じました。
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2008/11/19(Wed) 08:02:06 | doglog

Re:水郷柳川 081119

川崎さんコメントありがとう。私が御花に泊まったのは15日。近くにいらしたのですね。奇遇です。
yasulog拝見しました。楽しく頑張ってください。柳川のような町を見ると建築にもたくさんの未来があると感じます。
[doglog](2008/11/19(Wed) 21:30:25)

Re:水郷柳川 081119

お久ぶりです!「onze」で現場を担当した川崎と申します。CASAを見ていたら木下先生が載っていたので、懐かしく思い、ホームページを拝見しました。
そしたら、なんと柳川に来られているとのことで二重の驚きでした。柳川は私の家から近く、つい3日前も遊びに行ったところです。
現在私は故郷である佐賀で設計事務所を主宰しています。よかったら私のblog「http://yasulog.blog.ocn.ne.jp/」もご覧下さい。ちなみに柳川の鰻屋は「若松屋」がお薦めです!
急に寒くなってきましたのでお体にも気を付けてお過ごし下さい…。
川崎康広(2008/11/19(Wed) 14:14:01)
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木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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