宮川香山
宮川香山@サントリー美術館。去年大学生の娘と由比の静岡市東海道広重美術館に行った時にたまたま宮川香山展をやっていたのが初体験。かなり強い印象を受けていたので迷わず麻布十番帰りに寄ってみました。リアルな蟹、鼠、鳥などが花瓶に取りついた「高浮彫」を中心とした前半に先ずは圧倒されます。宮川の凄さは作品の質を世界的なものにするために手法を考え技術を鍛錬するところ。表面的な装飾に頼るのではなく、技術に裏付けされた表現により、他を寄せ付けない作品を生み出しています。高浮彫で世界を席巻した次をさらに考え続ける執拗さにも脱帽。後半は釉薬などの技術的挑戦で新たな美を生み出しています。釉薬に明るくない私のような素人が感動できる斬新な作品が何点もあるのは流石です。写真の作品含め4点のみ撮影可能だったのがうれしい。残りは図録で。
2016/04/06(Wed) 09:08:08 | doglog