鉄路 一夜
今度は湿った大雪。お茶の水で23時くらいに乗り換えた各停武蔵小金井行き。ズルズルと遅れを重ね24時40分に阿佐ヶ谷駅で「運転見合わせ」となってしまい、結局車内で夜明かしすることになってしました。そんなことになるのなら新宿駅あたりで可能性の示唆ぐらいしてほしかったと一瞬思いましたが、初めての体験を楽しむことにしました。想定外の事態への対応は実によくできていて、停車中は開いているドアが先ず締められ寒さ対策がとられます。10両のうち2両だけ手動でドアが開けられるように設定され、そこをこじ開けて飲み物を買いにホームに出たり、用を足しに下に降りたりします。食料を町で調達する人もいます。車中は1両あたり10人強が3人分程度の座席を専有して横になったりしています。写真に記録したかったのですが、若い女性の寝姿を撮るようなことはできません。文句も騒ぎもまったくなくみんなそれぞれの時間を静かに過ごしていることに感心。ドアの開閉に手間取る人には助けの手も伸びます。アジア系の若者は車内コンセントからちゃっかりスマホに充電しながら静かに音楽を楽しんでいました。中ではうすら寒いうえ、ドアが開けられる車両に人が移動したり、車掌が何度も点灯点検に来たり、点検停電があったり、落ち着いて眠ることはできません。時間つぶしにエスキスもしました。からだは疲れました。三鷹到着は翌朝の7時過ぎでした。写真で見ると雪が降り込んだホームを出発するただの231系のようですがこれが私の一夜の宿。貴重な体験でした。
2014/02/17(Mon) 07:36:56 | doglog
Re:鉄路 一夜
あの時は、歩きもタクシーもホテルもまったく頭に浮かびませんでした。成り行きを楽しんでいたのでしょうね。若くはないので後がたいへんでしたが(笑)。