a day in the life in May
密度の濃い五月晴れの一日。遮二無二歩くのは止めにしてメトロの一日券を用意。先ずは富ヶ谷で地の神様にお祈り。新しい集合住宅の地鎮祭です。次は表参道で檀紀彦「けやきビル」の施工見学会。3次元に歪んだ施工難易度の高い建築での施工者の苦労がよく解りました。難しい現場特有の張りつめた感じはなく、むしろ工事の難しさを楽しんでいる雰囲気でした。いいのかも。隣は伊東豊雄のTOD’S。対峙する欅がモチーフだと聞いていなければそれなりに刺激的な造形です。続いて中村好文の「小屋においでよ!」展へ。幾つもの小さな空間を体感させる仕組みが中村さんの持ち味にぴったり。客の数が仕組みにあっていないのだけが難点かな。デートの二人に専有された立原道造の小屋には入れないし、知らない女の子と二人で狭い洗面所には入れないし、ひととおり体験するのにけっこうな時間を要しました。若いコたちの仲間に交じりこんだようで楽しかったけどね。建築三昧のトリは新歌舞伎座。團十郎が菊五郎に替わってしまった「梶原平三誉石切」玉三郎菊之助の「二人道成寺」を楽しみました。見事な芸能ですが前建築を忠実に踏襲した建物には建築家の影すらありませんでした。かくも破天荒な芸能を大胆に展開しているのだから、小屋に対しても同じ豪胆さを持って挑むことができたはずなのになあ。
2013/05/20(Mon) 06:29:38 | doglog