しがない歩兵

アルジェリアで痛ましい事件が起きました。情報の錯綜ぶりがかの地の闇の深さを物語っています。マスコミは「イスラム過激派」「テロの連鎖」で事態を括りますが、欧米諸国の何世紀にもわたる搾取が生んだ歪みが根底にはあり、欧州経済の破綻のツケをかつての植民地での武器償却・資源略奪で購おうとする一連の動きが今回も引鉄になっています。大きな流れに翻弄される尊い命。傭兵も民兵も労働者もみな「しがない歩兵」。ディランの1963年の作品Only a Pawn in Their Gameの邦題です。あの時は南部の一白人による公民権運動のMedgar Eversの狙撃。使い捨てられるのはいつも歩兵です。ところで渦中の日揮は我が家の就職浪人が落ちた会社。親の気持ちが子に伝わらないのはどこにでもある話なのでしょう。成り行きによってはこの悲劇に私自身が引きずり込まれていた可能性もなくはないと思うと、身が固くなります。マルはお気に入りのクッションで爆睡。犬はいいなあ。
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2013/01/21(Mon) 08:29:15 | doglog
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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