Bentota Beach Hotel
スリランカの旅20。ジェフリー・バワの建築。スリランカ南西岸のビーチ・リゾートの先駆けとして1969年に竣工したホテル。大規模な改築、増築が行われてしまっているらしく、David Robsonによるバワ作品集では「disastrously altered」と表現されている。とは言え、バワのアプローチのしかけは辛うじて生き残っていました。植民地時代の要塞をくぐって上がる暗い階段の頭上にバティック貼りの天井が広がりレセプションへ、そしていきなりビーチではなく、見事な枝ぶりのプルメリアと水盤で構成された眩しい中庭が迎えてくれます。旧い写真と見比べると中庭のまわりにも手が加えられていて、オリジナルを保証できる写真は中庭の石の置物、客室への階段、プルメリアの花が置かれたチークの家具など。予習をしていなかったため余計なところまで見て回ってしまいましたが、無意識のうちに感じとったのか写真は多くありません。バワに拘り過ぎることはないとは思いますが、こういう旅では時間も貴重なので、見に行かれる時は事前の予習をお薦めします。
2012/09/26(Wed) 07:24:16 | doglog