a day in the life
足場が取れたばかりの富ヶ谷の集合住宅視察がてら反原発の代々木公園へ行ってみました。とにかくたくさんの人が思い思いに集まっていました。それぞれ何か訴えたいという自発的な小さな集まりの集合。およそ40年ほど前に体験した、火薬やガソリンの匂いを伴う昂揚感とは違う、不思議な感動を味わいました。為政者の責任放棄、背信、棄民。民主主義を標榜する国家とは思えない事態での止むにやまれぬ集まりです。壇上の大江健三郎の言葉を借りれば、私はそれほど国に「侮辱されている」ということなのでしょう。何万人集まったという数はさほど重要なことではないかもしれませんが、これほど大きな社会の動きが正しく報道されないという状況はもはや尋常ではありません。NHKの番組編成者は豪雨や猛暑を天の恵みと感じたことでしょう。デモそのものは見事に飼いならされていて、42年前の高校のデモでさえ外苑西通りいっぱいに拡がって歩いたのに、何万という人々が5列縦隊ほどの細い流れに絞られしかも途切れ途切れに進んでいくありさまです。おかげでいろいろと面白いものが目に止まりました。
2012/07/16(Mon) 22:07:58 | doglog