黒谷さん
京都東山建築めぐりE。洛陽荘の朝、食事前に軽く散歩。東の南禅寺方面ではなく北に向かいました。岡崎神社の脇の階段を上ると閑静な住宅街の裏手に「黒谷(くろだに)さん」と呼ばれる金戒光明寺の境内が広がっています。散歩はいつも犬と一緒なので一抹の淋しさを覚え、「貸し犬」でもと考えたりするのですが、フクがいないから淋しいのだと考えなおして歩いていると、「犬禁」の標識があって、きれいに気持ちが整理。朝7時、まだ明るくなりきらない冷っとした空気の中に朝の心構えか僧侶の唱和する声が流れていました。墓所が入り混じった起伏の多い壮大な境内は紅葉のまっさかり。散歩、ジョギングの近所の人に交じって、カメラを構えた観光客が早くも出動しています。手ぶれ補正なしの手持ち撮影にはまだ少し暗いので、シャッター・ポイントの選定が微妙です。紅い落ち葉の石畳を進みながら、落ち葉焚きの白い煙に惹きよせられたり、墓所の奥深くまで足を踏み入れてみたり、秋の黒谷さんを楽しみました。去年坪庭めぐりでなんとか辿り着いた西雲院はこの界隈。知らずにこんな名勝に迷い込んでいたのでした。今度はジョギングのおじさんに抜け道を教わって、登るのは遠慮したいほど坂道を抜けて白川通りへ。あっという間に一時間が過ぎてしまいました。
2010/12/09(Thu) 07:18:13 | 京都