にこら
修学院離宮から桂離宮への移動。あいだに挟まる昼食の設定に骨をおりました。同行の中には京都でさえもカレー、ラーメンといった「日常」を好む人がいるのです。綱の引き合いは移動のタクシーの運転手さんのお薦めで想定外の掘り出し物に落着。町屋を改装した蕎麦「にこら」は、賀茂ナスの煮びたしにナンプラーが潜んでいたり、いちじくに絶妙な味噌があわせてあったり、漬物に山椒を散らしたり、先ずはつまみから技あり。蕎麦は十割で、冷やし方がわずかに甘かったことを除いては、納得の出来でした。手慣れたデザインの落ち着いた空間には、店名の由来であるニコラ・ド・スタールの絵がふと置かれています。奥の坪庭に出て洗面所という構成もいい。よく冷えた「黒龍」の盃が思わず進んでしまいました。後で学習してみると、どうでもいいことですが、ミシュラン☆とのこと。「日常派」には内緒にしておきましょう。
2010/08/11(Wed) 06:43:14 | 蕎麦
Re:にこら
ま、おかげさまで、いい店でしたね。「どぼ漬」が漬けものだったのは、失礼しました。