初台で風に吹かれて
ヘッケルさんに誘われて初台DOORSでのディラン・イベントへ。目玉はライブハウスであの「頭脳警察」のパンタ。先ずはMy love she speaks like silenceで始まるDylanのLove Minus Zero/No Limit日本語版。そのあとの寺山修司の詩の朗誦を伴う「時代はサーカスの象にのって」が圧巻でした。立ち飲みでおしゃべりがうるさい客に、怒るでもなく「静かにしゃべってくれる」というところがcool。アンコールにはウディー・ガスリーのDeporteeをディラン通なのに何故かかわいい橋本美香をジョーン・バエズに見立ててデュエット。みごとな選曲でした。パンタの声が昔と変わらず活きていました。パンタ「頭脳警察」というと話は突然38年前に跳んでしまいます。1971年、建築学科一年生の私は学園祭でクラスメイトと二人でArt Farmという名の小さなロック・バーを開き、そこで「頭脳警察」のライブを開催したのでした。ヘッケルさんのお誘いで紛れこんだ打ち上げの席で38年ぶりの再会となったわけです。パンタとディラン談義ができたのはうれしかったな。余談ですが学園祭でのクラスメイトが今のランキン・タクシーです。今夜のもうひとつの収穫はディラン・コレクターの第一人者立見伸一郎さんにご紹介いただけたこと。友達の輪はどんどん濃くなっていきます。MCは越谷政義さんでした。写真は初台に出かける前の犬の散歩での玉川上水。葉の落ちた木々が夕陽で仄かに上気しているかのような冬の一瞬を捉えようとしたのですが。
2009/12/30(Wed) 09:08:08 | doglog