蕎麦処
蕎麦を食べるばかりでなく打つことを趣味としている人が親戚の中にいることがわかりました。しかも家から歩いて数分のところ。お休みの日のお昼にごちそうになりに出かけました。箸袋に筆でしたためられた屋号「游心庵」。陶芸作家にオーダーした清水焼の蕎麦猪口。初めて見る「盃台」は陣馬の陶芸家の作・・・と小道具からして遊び心満点。ビールはハートランド。揚げ蕎麦、カラスミ、漬け豆腐、小鮒の甘露煮、山口の無添加練雲丹、オスのシシャモ、ホッケの皮、ニュージーランドで釣ってその場で燻製にしたニジマス・・・と手のかかった珍味が並び純米吟醸酒がどんどん進みます。外二八の蕎麦は冷やし具合まで完璧。塩を軽く降るだけもよし。つゆは上質なるも好みより少し甘め。蕎麦がきはやわらかめを所望。この他の蕎麦二品が驚きの初体験。先ず「蕎麦刺し」。短冊状(2.5×8cmくらい)に切られた蕎麦刺しで生雲丹と山葵を巻いていただきます。絶品。もうひとつが「蘿蔔(すずしろ)蕎麦」。桂剥きにしてから千切りにした細い大根を蕎麦にからめていただきます。食感に感動。ネーミングも美しい。たいへんな趣味人であることは承知していましたが、この域にまで達しているとは思っていませんでした。話も尽きず夕方まで続いた宴を締めたのはやはり手製の栗きんとんとマロン・グラッセでした。箸袋を返すと「良き友遠方より来る」。「もてなしの心」が、有り余る技を包みこんでいました。おみごと。
これが「蕎麦刺し」。これだけでもおいしい。
食卓の横に何気なく置かれているモノからも趣味加減が窺われます。
これが「蕎麦刺し」。これだけでもおいしい。
食卓の横に何気なく置かれているモノからも趣味加減が窺われます。
2009/10/13(Tue) 06:17:54 | doglog
Re:蕎麦処
この調子でいけばなんとかなりますよ。あせらずにじっくり応援しましょう。今までがひどすぎましたね。