彰国社での「(仮称)集まって住む」の編集会議の後、酒と魚の店「よしうら」で反省会。この居酒屋に通い始めてもう3年かな、すっかり馴染みになってしまいました。ひとしきりお酒がまわって手洗いなどに席を立つ時にふと眼に入る不思議なモノ。よく見ればなんとWurlitzerのジュークボックスAmericana。いろいろとあってここにこれがあるのでしょう。落ち着いて店内を観察してみると、コロンビア・レコード(ディランが契約しているレコード会社です)の初期のLP盤(シックス・アイです)が壁にさりげなくピンナップされていたりします。本ができあがってここに集う理由がなくなってしまうことを心のどこかで怖れているかのように、時はゆったりと流れていっています。

ここはどこでしょう。アメリカではなく六本木。国立新美術館隣に潜む「外国」。赤坂プレスセンターということになっていますが、星条旗新聞の建物もあり、米軍のヘリコプター基地です。

行きつけの魚屋に珍しい魚が並んでいました。全長120cmくらいの大きさです。刺身もいけるよ、とのことでしたが、どうもあまりおいしそうではありません。調べてみたらアカマンボウという深海魚でした。一匹\30,000、売れたかな。

六本木からの東京スカイライン。sky treeが姿を現しました。 この倍まで伸びるとけっこう目立ちますね。それにしても手前のビル群は美しくないなあ。

天声人語子によれば、日曜未明の「爆弾低気圧」による春先の嵐を対馬あたりでは「手のひら返し」と呼ぶのだそうです。対馬、行ってみたいな。昨日はすっきり晴れて気持ちよくひんやりとした春の一日。旅先にはそれなりの楽しみがありますが、落ち着きは我が家が一番。久しぶりに本格的な散歩も楽しみました。午後は八雲の[big dog house]で母の週遅れの誕生日を祝って乾杯。夕方には家に戻って、ポモドーロ・フェデリーニ、ステーキ、ベークド・ポテト、サラダ。直球勝負でした。みんなそろった食事はいいな。

瀬戸内寂聴の「奇縁まんだら」、今週は小林秀雄。書かれたものを読んだことさえありませんが、近づいてはいけない評論家としておぼろげに私の中に生まれつつあったイメージに、いつもながらの軽妙な筆致で描き出された人間像がぴったりと重なって、まさに膝を叩きました。河豚を食べに行って先ず並んだほかの酒肴に激昂とか所望したブランドと違うブランデーを出されて激怒とかのエピソードは、ただの酒癖が悪いオヤジであれば虫の居所が悪かったといった程度のはなしですが、「目利き」としての大看板を背にした傍若無人だとなると感じが悪いでは済みません。その大看板の裏にある「おれがいいと言えば、その品は、よくなるんだ」を瀬戸内さんが披露してオチにしてくれたおかげで気持ちすっきり読み終えることができました。この手の輩のまわりには近づかないにこしたことはありませんが、出くわしてしまったとしても尻尾は絶対ふらないぞ。写真は新聞を愉しむ私の傍で床暖の温もりをむさぼる動物たちの手、いや足かな。彼らはいつも一点の曇りもなく幸せかな。
