雨の長崎中華街。春節のランタンにうっとり。フクが逝った夜も長崎だったなあ。
カステラの歴史が始まったのは長崎。全国区に最初に名乗りをあげたのが電話は2番の文明堂。今、羽振りをきかせているのは福砂屋。街の人気は松翁軒。45分も並んで初めてカステラを入手したのが梅寿軒。さすがに別格でした。写真は福砂屋本店の睡蓮鉢。
長崎空港に着陸する頃はちょうど夕暮れ。大村湾が金色に輝いていました。
黄葉手鞠はlunetteに行っていました。これは春っぽいですね。金葉小手鞠、金葉手鞠、ルテウスなどの呼び名があるようです。ついでにlunetteの真鯛のポワレ。青いのは柔らかい春菊で下にラグーソースが隠れています。ワインにぴったりでした。
-次は黄葉手鞠をと思っていたら売り切れてしまってその代りと言ってはなんですが、いいのをゲットしました。やはり枝もののコブシ。蕾の動物っぽさがなんとも言えずかわいい。
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ハナミドリで見つけた枝もの。コアラが主食にしているというユーカリ。どんどん水を吸って新芽が次々に出ています。
少し道に迷いながら大学時代に開業間もないころに乗って以来のモノレールの駅へ。かつて鎌倉山では反対運動が起こり、その結果鎌倉山は隧道で抜け、駅がないのだそうです。このモノレールは単線でほぼ各駅で列車交換するネットダイヤになっています。
-話がはずんで長居し過ぎたのはちょっと失敗。お暇する頃には陽が暮れかかっていました。おかげで乳白色に霞んだ鴇色の中に富士。手塚貴晴の「鎌倉山の家」のあたりで小路に入り齋藤裕のケーキ屋を見るはずだったのですが、暗くなりすぎたせいもあって、見失いました。
-中原洋さんとは縁あって親しくさせていただいていますが齢80を過ぎた人生の大先輩です。鎌倉山にはもうひと方同じ年頃のお世話になった方がお住まいになっているので、私の中では少し特別な意味を持った表敬の旅ということになりました。写真はお邪魔したお宅でミロの斜向かいに置かれていた韓国の民芸品。素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
中原洋さんの「驚きとめぐり会い」展が開かれている鎌倉画廊へ。鎌倉山のイメージとは正反対のプレーンな鉄骨3階建てはオーナー自らの設計だそう。多岐にわたるコレクションは抽象も多いのですが中原さんに解説していただきながら拝見したおかげで少しは作品との距離を詰めながら向き合うことができたような気がします。一番記憶に鮮やかに残っているのはおそらくアルジェリアで撮られた淡赤褐色モノクロームの大判写真上下2点。上はおそらくローマ帝国の遺跡。下は土だけの荒野にうねる道。出展作家の松原健さんがちょうどいらしていて、アナログとデジタルが融合した新感覚の作品をスマホで見せていただきました。
Bob Dylanが去年の11月23日にたった一人の聴衆?のために歌った4曲のひとつがBuddy HollyのHeartbeat。♪Heartbeat, why do you miss when my baby kisses me他愛のないラブソングですがなかなか味のある選曲ですね。写真はおいしいバゲットで一躍有名になった柿の木坂のozの期間限定商品。気温が5℃以下だと消費税分減額になるうれしいサービス継続中。この店では知り合いの建築家と時々出会います。
建築を見に目黒へ。目黒と言えばとんかつ。昔は「とんき」でしたが卒業して「大宝」。狭いけれど味のある店で大将が頑張っています。久しぶりに満足。
lunetteのデザートはかなりハイレベル。これは2日かけて作るというコーヒーの入ったアイスで今までに味わったことのない素材感があります。
度重なる試行錯誤の末に私なりに納得のいくパエリアには到達しましたが、どうしてもdos gatosのパエリアには近づけません。さっぱりとおいしい。この日のはカサゴ。料理教室もあるようだから、近いうちに参加してみましょう。スペイン語で2匹の猫という意味の店名だけあって、そこここに猫がいます。
Dylanの新作はSinatraの「アンカバー」。単なるカバーではなく再構築。73歳でこのエネルギーはすごい。ファンの私が感心するのはあたりまえなのですが、欧米では一般的な評価も極めて高いようです。デザインはブルーノート調でまとめられています。やっぱりアナログの方が似合いますね。
-一見さみしい感じの冬の公園は鳥たちの天国。囀りも心をなごませてくれます。
東京は雪にならなくて、出かけた先の富士吉田は大雪。去年の
車中泊事件が脳裏をよぎり帰りの心配をしつつも冬景色を楽しんでしまいました。ついでに吉田のうどんも。もちろん仕事はばっちり。
photo courtesy of alldylan.com
Bob Dylanを中心に日替わりで興味深い音源をアップしてくれている音楽サイト
all dylanで出会ったRadka Toneff。1982年に30歳で夭逝したノルウェーのジャズシンガーだそう。あまりに感動的なJust Like a Womanに惹かれて2003年のコンピレーションSome Time Agoをゲット。先ずは
you tubeを聴いてみてください。
photo courtesy of Google
google earthで
[長崎のヴィッラ]の全貌が鮮やかに見られるようになりました。ピロロロと鳴きながら飛ぶ鳶はこんな風に見ているのだろうなあ。海側に並ぶオリーブも農園の夏蜜柑・枇杷・イチジク・ハーブ壇もはっきり確認できます。また行きたいなあ。
月が変ったので早速
「製麺rabo」へ。今回は濃厚魚出汁の「ラーメン」。鳥出汁とまったく性格の違う出汁が両立しているのが不思議。こちらは
「文蔵」に近い感じでもちろんおいしいけれど、鳥出汁の時に受けた圧倒的衝撃までには至りませんでした。つけ麺の方が合うのかもしれません。次回はあっさり魚出汁ですが、新たに「塩ラーメン」も出現していて、月一ペースだと全貌把握に半年かかってしまいます。店内に重苦しい空気が漂っているのは内装のせいばかりではなく「ご注文はお聞きするまでお待ちください」といった注意書きから見えてくる大将の性格によるものなのかもしれません。「期待し過ぎにご注意(笑)」と書くユーモアもあるようで、いずれにせよ奥の深い店であることは間違いありません。
-猫おじさんではなく本物の猫が冬の木洩れ日の中をさっそうと歩いていった。
-白く輝く枯枝が映える湿った冬夜空に想うことひとつふたつ。