4月29日。[doghouse]8歳の誕生日。竣工後初めて外壁を塗り替えて、しゃきっとしました。モッコウバラは去年よりずっと早くから咲き始めました。その向こうに見えるのは小さめに剪定したジューンベリーです。
[doghouse]のみんなの場所で存在感が際立っているのがこのチークの塊り。ヨーガン・レールで奥さんが見つけた一群の家具の一つで、もう何十年も一緒に暮らしてきたもので、亀裂が入って補修をお願いしたものもありますが、これはAm→Cfaの環境の変化にも耐えています。床のチークとも馴染んでいます。犬たちも一目置いているようです。
怪しい生温かい景気風が漂って、もうフクイチは遠くの昔になってしまったかのような連休。ふと思い出して一時はチェックが習慣になっていた東京都健康安全研究センターのサイトを久しぶりに見て、気になるデータに行きあたってしまいました。
1か月毎の降下物の放射能調査結果にあるセシウムCsの降下量がこの2月から増えているのです。Cs137でみると2011年3月から8100(単位はすべてBq/u)、280、74、18、27ときて18ヶ月間概ね5前後で推移していたのが2013年2月が25で3月が42。残留放射能ではなく降下物ですから、何かが起こっていると推察するのが当然です。半減期2年のCs134の同じ月のデータが8500、290、74、18、26と半減期30年のCs137と2年前はほぼ同じで、2年経った2013年2、3月が14、22とほぼ半分であることからして、2011年3月の核爆発時に生成された放射性物質が今頃降下しているらしいとうことが私にでもわかります。
高崎放射性核種観測所のデータでも2月から上昇していて3月9日が平均値の6.2倍と傑出しています。何故かは私にはわかりません。原子力村構成員はこれらの観測結果を承知していないわけはありませんが、私の知る限りではマスコミは報道していません。プルトニウムPuなども拡散しているはずですが観測結果の公表すらないようです。困った国になってしまったものです。大島も富士山も汚れているのだろうなあ。
新緑の井の頭公園武蔵野の森。犬の散歩でこの情景に出会った時、唐突ですがスリランカの
Bawa House 87の庭園を思い出しました。植生も気候もまったく違う割に光の感じが似ているように思いましたが、こうして並べてみるとぜんぜん違いますね。ケッペン区分では温暖湿潤気候Cfaと熱帯モンスーン気候Am。monsoonはアラビア語のموسم(mawsim 季節)が語源だそうです。
Cfa
Am
専用クッションで群れの輪に加わるマル。夜の暗めの室内でも高性能コンデジはなにやら画像処理をして写真にしてしまいます。こういう絵筆風タッチも悪くありません。
Dylanのシングル盤が届きました。表がWigwamの未発表デモ、裏がThirsty Boots (Eric Andersen作曲) で何れも次のbootleg seriesからの顔見世曲。早くも
ボブのニュースに詳細がアップされ、曲も聴くことができます。Wigwam、歌詞はなくラララと全編スキャット?という変な曲で、完成品になる前の習作という感じで、タイトルも適当に思いついた言葉を当てただけでしょう。辞書を引くと「アメリカ先住民の小屋」だそう。たまたまでしょうが1955年の合州国の水中核実験に同じ名前が付けられています。ネーミングセンスがさすが。当時のプロデューサーBob Johnstonがおそらく思案の挙句、これにホーンなどをオーバーダブして、2枚組LPの1曲に仕立て上げました。Self Portrait、New Morning、Dylanとして発表された一連の録音のアウトテイクやオーバーダブされる前のオリジナルを集めたというbootleg series vol.10、待ち遠しいなあ。Self PortraitとDylanは発表当時はほとんど理解ができずまたファンの評価も最低クラスでしたが、Dylanの一貫した音楽志向に合致していたことが、40年を経過した今となってみると見えてきているのが不思議です。「ボブのニュース」はたいへんマメにDylan情報を収集している日本語サイトで、ディラン・ファンは避けて通ることができません。お世話になっています。
[doghouse]前を暫くの間明るくしてくれていた赤い牡丹。paeonia suffruticosaボタン科ボタン属。英名のpeonyは耳慣れないのは中国原産だからかな。
おそらく東京で一番のギネスを楽しめるバー
the barnで出会ったラベルのデザインが気になるジンBotanist。潮の香りのスコッチで知られるアイラ島産。PROGRESSIVE HEBRIDEAN DISTILLERYと斜めに入っているところがいいなあ。マスターが個人的に聴いている音楽がたまたま私好みなのもうれしい。
[doghouse]のモッコウバラが咲き始めました。中国原産なのですね。犬の散歩の界隈には少し前から黄色のモッコウバラが咲き誇っていましたが、白はいつも少し遅れます。それにしても寒かったけれど、娘の早くもの帰省で賑やかでした。犬たちも大喜び。
昨日の写真のマルの背景の黄色い花の名はカンガルーポー。確かに形状は動物の前肢のようで質感は有袋類風で当然オーストラリア原産。さすが独特の進化の大陸、ハエモドルム科Haemodorumアニゴザントス属Anigozanthosという学名も新鮮です。
コイケルホンディエのマル。昨日で10カ月になりました。体重は抑え気味で6.2kg。[doghouse]は犬たちの天国。引き戸を前足と鼻を使って開けることも覚えて内外を歩きまわっています。実はちょっと臆病で、花壇の新緑の中の蜂を探索した後は、かなり昂奮して足元に擦り寄り鳴いていました。遊び疲れた後はデッキにごろり。道行く人の気配に反応しては態勢を変えています。
光が丘の銀杏並木。一斉に芽吹き始めた新しい生命に元気づけられるかのように、光が丘の集合住宅が生まれ変わります。一歩前進。よかった。
[doghouse]から巣立っていった長女の新しい暮らしが始まった清水へ。先ずは、駅前商店街で見つけた長い筍を撮ろうとカメラを構えたら、店番の女の子がすかさず姿を見せ、あまりの健気さに茹でたのを一袋買い求めるの圖。8歳だそうです。
福江島。旅の愉しみのひとつは地の旨いもの。対馬海流を泳ぐ地魚もよし、のびのび育った五島牛もよし。今回は
「日常派」は同行していないので、魚系牛系それぞれの昼飯処を地元筋に選定してもらっていましたが、何れも空港に近い南東部の町中。淡路島と小豆島の中間くらいの大きさの島に散らばるスポットを一日で回るために、昼は町から一番遠い北西部になってしまいました。町を出ると車にも人にも犬にもほとんど出会うことはなく、食べ物屋は皆無。そんな風景の中で異彩を放つ「遣唐使ふるさと館」が唯一の食事処のようでした。満席で30分近く待って、ただ一つのメニューが安ビジネスホテルの朝食のようなバイキング。お酒を呼ぶ雰囲気でないのは運転手にはむしろ幸い。鯵の南蛮漬けと五島うどんを楽しみました。私たちの税金が離島系補助金となってこういう風に結実するのは長い目で見るといかがなものかとは思いますが、地元にはけっこう受けているようではありました。
魚津ヶ崎近くの菜の花群生
貝津教会
水ノ浦教会の裏手の墓地
あちこち、味のある漢字だなあ。犬が内、猫が外。ガラスを挟んで静かな時間を2匹が楽しんでいます。マルはこのキウイの箱のこの辺りに顎を休ませるのが最近のお気に入り。一人住人が減ったことも記憶の片隅に仕舞いこんでしまったのでしょうね。元気です。
久しぶりの長崎。席はいつもの7A。嵐の前の富士山はまだ雪がしっかり残っていて勇壮でした。
2006年に設計した
蒲田の家。当時中学生だった息子さんが建築学科の大学3年生に成長して事務所を訪ねてきてくれました。ゼネコンやハウスメーカーに就職する同級生がほとんどのなか、設計事務所志望という心意気に拍手。私たちの仕事ぶりから建築の面白さを掴みとってくれたのでしょうから、こんなに幸せなことはありません。住まいもお気に入りとのこと、あの頃から仲のよかったご家族が目に浮かぶようです。今日は
2007年11月の[doglog]から流用した楽しい写真にしましょう。
高校同期、ということは少なくとも60過ぎ、が集まっての誕生会。私は参加者全員にささやかなプレゼントを用意することにしているのですが、安価でかつ喜んでもらえそうなものというのがなかなか難しく、しかも20個近く用意するのには、犬知恵が役に立ちます。前回は改装中の伊東屋に駆け込んで、紙袋を人数分貰って動物消しゴムを小分けしました。何日か経っていつものように都庁近くを脱兎している時に、その時の一人T君とばったり遭遇。「消しゴムありがとう」の一言がうれしかった。奇遇と言ってよい出会いだと思います、と書いたところで、その昔3人でやっていたワークショップ時代にたいへんお世話になり博多やバリに一緒に飛んだこともあるKさんのことを思い出しました。KさんとT君は某航空会社同期で、新人研修で2人タッグを組んだ仲。Kさんが航空機事故で不慮の死をとげられた後でそのことがわかり、奇遇に驚いたものです。ちなみにKさんの名前の綴りは私と同じ道郎です。
2006年からアメリカの衛星ラジオで放送されていた
Bob Dylan's Theme Time Radio HourがInterFM76.1MHz(or76.5MHz)で4月4日から毎木曜20:00-21:15 (再放送:日曜22:00-23:15)で聴けるようになりました。themeをちゃんと発音すると日本人には通じないし「テーマ・タイム」じゃ英語にならないし、やっかいなタイトルです。全編英語の本編が終わった後、ピーター・バラカンがその日の話を日本語で要約し、本編ではかからない本人の音楽も紹介するとのこと、こっちの選曲も面白いかも。本編ではディランにとってのルーツ・ミュージックが週毎のテーマで選曲されています。ちなみに4日の放送はweatherがテーマで1928年のKeep On The Sunny Side (The Carter Family)から1967 年のThe Wind Cries Mary (Jimi Hendrix)までMuddy Waters, Jimmy Davis, Joe Jones, Dean Martin, The Prisonaires, The Consolers, Judy Garland, Irma Thomas, Sister Rosetta Tharpe, Slim Harpo, Lord Beginnerといった顔ぶれ。かなりいい線の音楽番組で、本編ではディランの歌は原則としてかからないので、アレルギーのある人も安心です。4月25日放送の”baseball”では例外的にディランがまじめにTake Me Out To The Ball Gameを唄います。ディランは5日Buffaloからツアー開始。先ずは合州国東部の大学キャンパスを回ります。元気ですね。アーカイヴに番組とぴったりの
Wurlitzer Americanaの写真がありました。
一番賑やかな住人が一人減ったさみしさを2頭の犬と1匹の猫が埋め合わせてくれています。12,3歳にはなっているはずのクウと誰でもいいから遊んでほしい10カ月のマルの出会いがしらのすれ違いです。
4月1日。恒例の
[beach house]へ。扉を開けた瞬間の雰囲気がいつもと違った。34年前の開店からずっとそこにいた大将がいない。しかも予約で満席。やむをえず近くの蕎麦屋で元気いっぱいに語り合った後、帰りにせっかくだからと寄ってみて、大将が今年の1月4日に急逝されていたことがわかった。「浜の家」はまだ続いて行くようだけれど私たち「ワークショップ」の [beach house] はおしまい。来年からの霞町放浪の宴を約束して別れました。
Requiescat in Pace
去年逝ってしまったフクを悼んで中学高校同期のIさんからいただいた
鉢植えの福桜が開花しました。盆栽のように設えられた鉢植えは、苔をマルに食べられないように、天に近い壁の上。フクはどうしているかな。時は止まることはなく、今日からワークショップには新入社員。来る人あれば行く人あり。19年間一緒に暮らしてきた長女の大学のための一人暮らし、始まりました。