マル。生後100日を過ぎ、体重も3.6kgを超えました。天気がいいのでケージの中のハウスを中庭に出してもらいました。気持ちよくすやすや。まだ何でも齧ってしまう年頃で、ハウスの入り口のジッパーはすでに噛み取られてしまって、戸締りができません。かしこい、のかな?
国立の現場定例がスタート。おいしいランチ探しに寄り道をして大学キャンパスの北側に面した
reraでスープカレー。自然志向の小さなカフェという感じの落ち着いた空間で絵や彫刻も置かれています。さりげなく情報を発信している、本、チラシ、ポスターもよし。気に入りました。「れら」とはアイヌ語で「風」だそう。右下の写真はお店の前の小路の街路灯。これもいいなあ。
[長崎のヴィッラ]を
HPにアップしました。写真17枚。私の素人写真ではなく、撮影は九州中心に活躍されている写真家の
宮崎富嗣成さん。建築は過日の台風16号にも耐え、コスモスが花盛りのようです。ワケギ、ルッコラ、バジル、胡瓜、オリーブ、イチジク、ビワ、夏みかん、キウイも成長中。再訪が楽しみです。
photo by Fujinari Miyazaki
2007年から5年間、ランチなどでお世話になってきたお店「吟品」がこの木曜日に店を閉じました。しっかり東京に根を張っていたはずの陳さんが故郷の台湾に引き揚げてしまうからです。確かに幼い子供を育てていく環境として東京は厳しくなってしまったのかも。趣味のよい調度品とベビーカー、充電器などの日用品が同居しているところがこの店らしさ。台湾語も飛び交っていました。深みにはまりこんでしまいそうな不思議な魅力があったので、ランチは週1回きりと決めていました。なくなってしまうとなると、さみしいなあ。
三鷹のバーbarnのギネスはおいしい。この「液体のパン」を軽い夕食にして次のcalvetでおいしいつまみとワインと思っていたのについ話がはずんでギネスをパイントで2杯ということが時々あります。この写真の日は珍しく男ばかりでしかも全員ギネス。ある時はムサビのシカデでデザイン事務所に就職がきまったばかりの輝くように若いコが彼氏を振って来た話を聞く。6000kmも離れたところにいて18か月も会っていないというから不思議。ネットでの別れ話で顛末はフェイスブックで告知したとのこと。時代は変わる、ですね。仕事振りを尊敬しているお父さんが3歳年上の同業者であることがわかって、意気投合。いい夜になりました。
マルの散歩はすべてが出会い。雨上がりの朝の陽光の中を向こうからやって来るシュナウザーの若いおとうさんはマルを見つけて「パピーだ、パピーだ」と興奮気味でした。マル、この時はまだ後ずさり、でしたが・・・。
フク、ではなくスリランカLunuganga Estateに暮らす7頭のうちの1頭。バワの自邸だったLunugangaは財団の手で保存管理されていてゲストルームへの宿泊も可能です。バワはモノトーンにこだわって飼い犬はダルメシアンだったそうです。犬の種類が違ってしまっている他は、調度品もメニューも往時のままが継承されているとのこと。素晴らしい体験をしました。フクが逝って8カ月。いいコだったなあ。マルは昨日で3カ月。体重が3.0kgになって早くもハヤを追い越しました。
スリランカの旅。Jetwing Lighthouseのバワ式中庭。海沿いに細長く続く主屋からぽつんと離れてプールを囲む芝の上にスパ棟が置かれています。
暗い入り口をくぐるとその先に小さな中庭。石でできた土間のゆるやかな窪みに「水たまり」。真ん中の底から水が湧き出ています。ちょうどいいスケールの心地よい空間でした。大きなアウトドア・タブの向こうには切り取られた海。
海と反対側にある壁に挟まれた半戸外空間に置かれたソファの背景は黄色い花を咲かせる蔓植物。
間違いなくLighthouseで最上のバワ空間。できることならばずっとここにいたいと思いました。雨が落ちる様子も体験したかった。これは簾越しに中庭から入口を振り返ったところ。同行の女性建築家はここでスパ体験。いいなあ。その頃、同行の男性建築家は熱帯の太陽の下をジョギング。街歩きの途中ですれ違いましたが顔が苦しそうでした。えらい。
こちらは主屋にある中庭プール。幾分華やぎ過ぎたリゾート空間を2つの中庭が引き締めています。
スリランカの旅。バワのJetwing Lighthouse。先ずはカンダラマ同様アプローチに技ありでした。熱帯のスリランカではあたりまえののようなのですが、ここもレセプションはアウトドア。白い壁から続くトンネルがドラマの始まりです。突き当たりの闇に近い空間はバワ作品におなじみのアーティストLaki Senanayakeの世界。
螺旋階段が緩やかに登っていく円筒形の空間を見上げると頂部ハイサイドからの仄かな明かり。手摺もLakiの作品で埋め尽くされています。
足下の階段を思わず確認するほどの暗さの中に忽然と現れる海へまっすぐに向かうヴィスタ。
ウェルカムドリンクで喉の渇きを潤すピロティテラスの全面に拡がるのは傾き始めた陽に輝き始めたインド洋。文句なしの歓迎です。
そして、夕暮れ
PPMの1967年1月の来日公演を録音して日本のみで発売されたライブ盤が初めてCDになりました。「DELUXEピーター・ポール・アンド・マリー・イン・ジャパン」というひどいタイトルとデザイン以前のジャケットもそのままに紙ジャケ復刻。45年前オンタイムでPPMにのめり込んでいたのがきっかけで私とBob Dylanとの永いつきあいが始まりました。前日に届いた71歳のDylanの新作Tempestが強い刺激と感動を与えてくれているのに対し、PPMは懐かしい以上のなにものでもありませんが、こちらを切り捨てることをしないところが、私なのでしょう。双方に感謝。どちらも合州国産であることについて、今の日本の状況に鑑み、気持ちは複雑。照明は写り込むしTempestのジャケットデザインも最悪で美しさとは縁遠い写真になってしまいました。ところで、今朝の日経今井敬さんの「私の履歴書」の写真。一番左が亡くなった父。この写真も同じ時代。時代は変わる、ですね。
日曜日は久しぶりに[doghouse]でゆっくり。動物たちの様子を楽しみながらためてしまった仕事も進めました。マルがボールをくわえてハヤのところに持っていくのにハヤは逃げてしまったりしていますが、なんとか一緒に遊べるようになってきています。このコたちのせいいっぱいのやり取りを眺めているのは幸せ。夜はカレー好きの息子と一緒にカツオのカレーに挑戦。スリランカで買ってきたカレーリーフはWikiによると大葉月橘または南洋山椒という和名で南インドでよく使われるとのこと。柑橘系の異国の香りが加わったせいかほどよくスリランカ風に仕上がりました。カツオは前日から仕込んだ塩カツオ。これのスライスはワインにぴったりなので、なにも煮込まなくてもいいのではという気もしないではありません。こんどはマグロでやってみよう。ちなみにカレー粉は肉、魚、野菜と3通りにブレンドされたものを使いました。ご飯はホーローの釜で炊いた日本式。
マルのハウス暮らしが長くなったので空模様を睨みながらハウスごと内外を移動。冷房より涼風の方が気持ちいいのは犬も同じ。なんだかのびのび楽しそうです。やっぱりアジアの住まいはこれですね。スリランカから学ぶところ大。新しいハウスは下部のトレーとケージが分離構造になっているので移動が簡単です。フクだったらケージごと持ちあげちゃっただろうけど。
スリランカの旅。シギリヤの大自然に圧倒された私たちを迎えてくれたのは山奥の湖畔の緑に埋もれたかのようなHeritance Kandalama。バワ75歳1994年作のホテル。コロンボとの距離は東京と榛名湖くらいでも、高速道路がないので、体感的にはもっと山奥という感じ。
森の中の長い赤土のアプローチで撒水車を追い越してやっと車寄せに辿りつく。豪壮な建築物の代わりに岩山に挟みこまれたレセプションがいきなり出現したのに、先ずびっくり。西陽を浴びたステージに迎え上げられるかのような華やぎがあります。
向こう側の世界への入り口は洞窟に入り込むような湾曲した通路。美しさに息をのんでしまいます。
そして薄暗い通路を抜けた先の北側のピロティ・テラスでウェルカム・ドリンク。建築は飾りなく質素で、気持ちは周りの大自然に引き寄せられていきます。
建築そのものに強い主張は無く、外壁外側に植物を繁茂させ、岩山を空間に露出させるなど、大自然との同化が主題になっています。予習に眺めていた写真からはこの建築の本質が読み取り切れていませんでした。想定外の感動。ホテルの常識から大きく逸脱した建築を実現させている事業主にも拍手。
ところどころに配置された水も効いていました。
久しぶりにハヤと玉川上水へ散歩。雨の匂いが残っていて気持ちいい。望遠で捉えたせいか、6時半なのにけっこうたくさんの人がいます。
久しぶりの[doghouse]の朝。賑やかです。昨日帰宅してから夜にかけてのスコールはスリランカそっくり。雨に濡れた緑いっぱいの中庭といい不思議な連続感があります。マルは大きなおてんばに成長、とは言え眠ってしまえばまだ赤ちゃんです。
スリランカの旅。最終日はコロンボのバワ。湖に浮かぶ寺院を訪れたのは夕刻でした。イヌ、ウシ、サル、リス・・・街中に動物がいました。ネコは少なめ。鳥はいろいろいましたね。いい国、です。
バワばかりではなく駅にも行ってみました。活気がありました。熱帯のスリランカ、天気予報では毎日降水確率98%なのですが、晴れ曇りスコールの繰り返し。東京の盛夏の酷暑とは趣が違って、木陰に逃げれば爽やかです。確かに陽射しは強く、鏡に映る自分の顔が赤いのに驚いてしまいます。