旅は大好きなのですが、旅先での朝にいつもの散歩ができないのは何か肝心なものが欠けているようで、さみしい。それが3日も続いた後、久しぶりの散歩は上水まで足を伸ばしました。この時分は散歩道の正面に日が昇って、駅に急ぐ人々も、まだ葉を残している岸辺の木々もみんなシルエットになって、いつもとは少し違った風景です。犬たちは情報交換に夢中。
長崎の旅2011年10月¶秋晴れが続きました。きりっと澄んだ夕暮れにはつい眺めのいい処に足が向いてしまいます。で、迷わず標高87mの敷地へ夕日が落ちて行くのと競うように上りました。軽装でなければとっぷり暮れるまでたたずんでいてもよかったのだけれど、街の灯りも恋しくなり、鳶の鳴き声に送られて坂を下りました。夕焼けに誘われて街角をただひとり。
長崎の旅2011年10月¶狭い国なのにどこに行ってもその地の旨いものがあるのがうれしいところ。長崎でも早くも行きつけのお店がひとつ。その
武蔵で今回の旅を締めました。ここであつかっている魚は天然の地物だけ。品書きがあるにはあるのですが、ありつけるものはほとんど成り行きで決まります。今回のメインはハコフグ。これは初めてでした。固い殻?を器代わりにほぐした身と胆とタマネギを詰め、蒸し焼きにする五島列島の料理だそう。淡白な身が胆とタマネギのうまみでほっこりと仕上がり、写りはよくありませんが、なんとも言えない美味。むちゃくちゃに焼酎が進みました。刺身は中央の活けづくりのフエダイとその左のコロダイが長崎らしいかな。ほかも「じげもん」ばかりで、きちんと締めてあって、文句なし。もう一品はフグ仕立ての豆腐なべ。長崎は豆腐もおいしいところで間違いなくおいしい。残りを雑炊に仕上げてこれで締めと思った後に出てきたフエダイのお椀も絶品でした。
久しぶりの我が家は犬たちでにぎやか。長崎出張の4日間の留守のあいだ、ハヤが私の部屋の前で鳴いていたそうです。かわいいな。犬たちは昼間はほとんどの時間眠っています。フクのお気に入りは大型のクッション。ハヤはウェグナーのデイベッド。静かな時間が流れていきます。猫のクウはデイベッドの下でやはり眠っています。
photo by Naomi Kinoshita
長崎。水辺の森公園からの夕景。芝生のまわりのエスプラナードがかなり海面に近く設定されていて潮が身近に感じられます。秋が深まって空気も澄んでうっとりするような夕暮れでした。
久しぶりの長崎出張。先ずはランチの定番ちゃんぽんのヴァリエーション。長崎では具の種類が多いことを「ソボロ」と呼んでいるとのこと。調べてみると「そぼろ」は細かくしたことを意味する「おぼろ」に「粗」がついた「そおぼろ」が語源のよう。無理に漢字にすると「粗朧」ということになるのかな。
週に一度は欠かさずに行く
吟品の楽しいランチの帰り路にある花屋さんに置いてあった小さな柿のような秋の色。うまく生けると面白そうだけれどおいしくはないだろうなあ。行きつ戻りつ秋が深まってきています。
[doghouse]の前のバラがしゃきっと花咲きました。狭い通りだけれども緑も花も猫もいっぱい。犬たちも楽しんでいます。
樽の中に楢。そう言われればそう。この前のワイナリー・ツアーで教わりました。使われているフレンチ・オークはミズナラに近い樹なのだそうです。新しくなったワイナリーで仕込まれた赤がここですくすくと眠っています。
8月30日の[doglog]でお知らせしたボルゾイのLandy君が[doghouse]に遊びに来ました。食卓と比べると大きさがよくわかります。とても穏やかな犬でフクやハヤとも仲良くできたようです。まだ行き先が決まっていません。興味ある方はws@workshop-kino.comにご連絡を。
photos by Naomi Kawamata
今年後期は金曜日に
居住空間デザインコースで3年生の集合住宅演習を教えています。去年までは「猫犬コンビ」だったのですが今年は木下庸子さんとの「妹兄コンビ」。これは授業前の亀井研究室でのスナップ。ハーマンズ・ハーミッツの懐かしい歌とはまったく無関係でHP用の写真を撮っている手を休めたところです。
ランチの帰りに
ハナミドリさんから溢れるように並んでいる季節の草花に足が止まったところで「ワワン」。犬っぽかったのかどうか、吠えられました。初対面のハナミドリ犬はジューシーちゃん。ますますいい雰囲気の二軒家界隈です。
爽やかな日差しが気持ちいい秋の午後。山歩きの予定だったので特段用事はなく、イタリア語混じりでメールの返信を書いたりしながら、アイスティー片手に、悠々と仕事。シマトネリコ越しに部屋の中まで差すようになった陽を受けた窓辺の紗が風に揺れて、飽きることのない目に見える秋が静かな部屋に流れていました。
マイクロバスで霧煙る勝沼へ。今回は高校のクラス会。40年以上前の同級生と訪れる
勝沼のワイナリーは格別でした。テイスティングもツアーも素晴らしく勝沼ワインのおいしさを十分に評価していただきワインが猛烈に売れたのもうれしい。朝は鉄道に遅れが出るほど風も強い荒天のおかげか中央高速は往きも帰りもすいすい、おかげで車中の宴が短めになった分、新宿での二次会が盛り上がりました。帰りの車中にメルシャン登山部から今日の陣馬山行き中止の連絡が入り、2年前に
ブルゴーニュを案内していただいたOさんとの再会もまたもや伸びてしまったのは残念。写真は往きの初狩サービスエリアのお気に入りジオラマに雲たなびく之圖。E115系のすれ違いは撮り逃しました。
2匹の犬。素晴らしいイタリアンをつくってくださった
ボローニャからのお客様とメールがつながりました。こちらからのメールは英文にInfoseekの怪しいイタリア語訳付き。なんとか意思伝達できるのがうれしい。メールには愛犬Trudi とCipi の写真が添付されていました。犬に国境はないという感じですね。
photo courtesy of A.Massari
[doghouse]のハウス・ビール
Heartlandとのお付き合いも25年。粋なブックレットが届きました。左はワークショップが設計したパイロット・ショップオープン時のショップカード。1枚1枚、焼き印が押されています。右が「ハートランド25周年ブックレット」。左と右のあいだの25年。長いようで短く、短いようで長く、思い出も忘れきれないくらいいっぱいです。こうして長いおつきあいができて幸せです。
昨日の続きのデイベッドの上からカメラで下を覗くとクウはさかさま。しっかりとした顔つきでカメラごときには動じません。タイトルはDylanの詩作がまだ冴えていた1981年の作品Every Grain Of Sandから
I am hanging in the balance of the reality of man
Like every sparrow falling, like every grain of sand
[doghouse]は幸せです。ウェグナーのデイベッドで読み物をしている朝の早い時間には動物たちがまわりに集まってきます。膝の上にはハヤ。あたたかい。すぐ傍にはフクの鼻息。猫のクウはすぐ下でいびきをかいています。このコたちがいないとさみしいだろうなあ。
高一の時に食べ始めて以来今でも月に一度は足が向いてしまう「万世麺店」で、秋のキャンペーンの最終日のアンケートで一等五千円の買物券が当たりました。45年のお付き合いの成果と考えるとなんだか幸せな気持ちです。こういうものは普通に使ってもつまらないので思い切って最高額メニューに挑戦。もともとB級グルメの上にパーコー、特選パーコー(パーコーの方がおいしいことがわかりました)、豚炒め、野菜炒め、たまごがただのっただけの姿は絵にならないので、かなり強引ですがPaul Simonのあの頃の名作、Still Crazy After All These Years。LPが探し出せず、最近コロンビアに戻って再発されたCDです。
半年前の同じ繰り返し。
apre guerreで髪を切って、
きりん屋で「ナスとひき肉のカレー」をテイクアトし麻布十番のおそらく除染されていないオブジェ風デッキに座ってランチを済ませ、買って帰ったカレー粉セットを使って後日カレーを楽しむ。2012年の4月は髪切りは夕方になるはずだから、次は2012年10月。年に一度のマイ行事になりそうだなあ。何回できるのかなあ。写真はapre guerreのハウスドッグ、ウミちゃん、そして、おしゃれな人通りの中でちょっとぎこちないアウトドア・ランチ。20年前と変わらない味でした。Time is a jet plane, it moves too fast。Dylanの秋のツアーがダブリンからスタートしています。
爽やかな秋の朝、ちょっと時間ができたので夫婦二人ががりで犬たちをシャンプー。[doghouse]のバスルームは中庭からも入れるので嫌がる犬を連れ込むには好都合。洗い終わった後はバスタオルで拭いた後、中庭で乾かします。乾き切らないうちに部屋に入ってしまうと面倒なので中庭側から扉をロックして、こちらも一緒にアウトドア・ティー。楽しいひとときでした。おつかれさま。
photo by Naomi Kinoshita
Bill Frisellの新録音はJohn Lennon集。メロディに溺れず、かと言って壊すわけでもなく、新しい音楽に仕上げているところがさすがですが、原曲を超えるところまでには至らず、どうしても片手にワインでも欲しくなってしまます。ジャケットがいいですね。
courtesy of allaboutjazz.com
秋の夜長に蝋燭の灯りで一杯。一人で飲んでいてもまわりには動物たちがうろうろ。目をよく凝らすと暗闇の中にクウが見えます。
秋の爽やかな空気にぴったりの小さな可憐なリンドウ色の花。
ハナミドリさんで同じものを見つけてイワシャジンだとわかりました。花粉が魅力的なのでしょう、虫がたくさんやってきて、なかにはちょっと大ぶりの蜂も。近くを徘徊しているフクは花にはまったく興味がありませんが、動く蛋白質には目がなく、蜂を鼻でくんくん。口に入れたらどんなことになるかわからないので、追い払いました。イワシャジン(岩沙参) 。キキョウ目キキョウ科Adenophora takedae 。
cochin nivasにも秋のランチメニューが登場。ジャガイモとブラウンひよこ豆入りキーマカレー。しゃきっとしたタマネギも効いています。もちろんバスマティ・ライス。満足。
指人形であるということの他はわからないユーモラスなフィギュア。怖いという感じではないのですがハヤはたいへん苦手のようで腰を引きながら吠えかかります。細長く拡げられた手が嫌なのかなあ。
フクが倒れて以来初めて寄った上水の犬猫グッズショップ[core]で
吉祥寺ねこ祭りを知りました。界隈の猫がらみのお店と「むさしの地域猫の会」が協力した猫を手がかりとした地域活動です。[core]ばかりではなくスペイン料理の
[dos gatos]も参加しています。「猫だらけ展」「飼い主のいない猫の譲渡会」も予定されています。確かに犬とは違って猫は界隈を生きています。なるんだったら猫の方だな。いつの間にか
[core]ブログも始まっていました。
東京湾に原発をと言っているような首長のせいか、都営新宿線の原発推進キャンペーン「嫌がらせダイヤ」が電力制限令解除後も続いていましたが、やっと先週から平常ダイヤに戻りました。これで大学への行程が20分短縮されます。都営地下鉄だけで片道360円もかかるので大学の日は一日券(700円)を買って、朝晩も普段は乗らない大江戸線に乗り、わざと用を作って途中下車をしたりして楽しんでいます。お買い得切符です。今年の8月から都営交通100周年ということで記念の一日乗車券が4種類用意されていて、同額なので当然そちらを買って、それらを眺めてはまた楽しんでいます。シールとA4ポスターも付いてきました。税金の、個人的にはうれしい、無駄遣いです。こんなことをしているから、いつになっても東京メトロと一緒になれません。
9月23日の蝶の名前は
ハナミドリさんのコメントでツマグロヒョウモンであることが判明。名前を知っていると親しみも湧くもの、おそらく今まではただ見落としていた蝶が見えるようになって、これは事務所前のその花屋ハナミドリでのショット。花屋さんがあるからの蝶なのでしょうね。陽もあたって前回よりずっとはっきり撮れました。褄黒豹紋。英名indian fritillary。チョウ目タテハチョウ科Argyreus Hyperbius 。