バラの棘が光の中で紅く透きとおっていました。思ったよりうまくカメラに捉えられたけれど、絞りに気を取られ過ぎて、構図が気に入りません。
4月29日。[doghouse]6歳の誕生日。今年はモッコウバラがもう咲いています。もう初夏。昨晩は2人でワイン3本にマールまであけて、楽しい話しいっぱい。久しぶりに元気になりました。
出かける前のひとときが楽しくなってきました。中庭で紅茶をのみながら新聞。ハヤと遊んだり、鳥の囀りを聞いたり、草花を見つめてみたり。花壇の一番手前は名も知らぬ花の可憐な薄菫色。朝の光を後ろから受けてきらきらと輝いています。
朝の散歩のささやかな楽しみの一つ、
路傍の鉢に次々に新顔が加わっています。先日は家の方が顔を出された時にちょうど通りかかり、積み重なったお礼を申し上げることができました。その折、セージの最後の一鉢を頂戴し、今朝並んでいるのは蕗とハマユウ。「白い花のハマユウ(大きく育ちます)」と絵入りで札が立っています。犬たちはこれらには何の興味もないようです。
新宿中央公園には欅がいっぱい。ふと足を止めて真上を見ると、陽光を受けて若緑に輝く葉が青い空を地に春を描き出しています。植物はいいなあ。
[doghouse]の中庭は春まっさかり。花咲く時期が少しずつずれているのは、自然の摂理なのだろうなあ。庭の趣は日々刻々変わり続けています。ブルーベリーの可憐な花、満開です。かわいいなあ。
激しい雨が風と共に降り続きました。一夜明けて穏やかな朝。降り込められていた犬たちも気持ちよさそうに歩きまわって何やら庭の様子を見まわっています。雨のおかげかバラがすくすくと育っています。どんな花が咲くのかな。楽しみです。
[doghouse]では人がそれぞれの個室へ引き上げた後の夜中の時間の[家族棟]の主は動物たちです。最近なぜか三匹がそろって固まって寝ることが多くなっています。今までは猫だけはデイベッドの下の隙間で隠れるように寝ていたのですが、犬たちより僅かに高いところで悠然と場をたもっています。みんなそれなりに歳をとって一回り大きくなったのかも。
[二軒家アパートメント]のシンボル・ツリーは桜。ソメイヨシノとも山桜とも違う「天の川」という品種で葉が先に出て今頃開花します。建築のイメージに合わせて植木屋さんが選んでくれました。気に入っています。桜と言えば昨日の朝日新聞にも載っていた
三春滝桜。こちらの紅枝垂桜もちょうど見頃のようです。
「原発災害の地にて」で対談をされていた
玄侑宗久さんの福聚寺も三春。いいところなんだろうなあ。行ってみたいな。
大江戸線の一か月定期が切れたので久しぶりに新宿から事務所まで歩きました。暫く無沙汰をしている間に中央公園はすっかり新緑の森になっていて足どりも軽く春を満喫。地中深く潜って狭い騒々しい車両に少し乗ってまた長い階段を上る「便利な通勤」が鬱陶しく思われて、これからはいつものように気持ちよく歩こうと、決めました。定期を買ったのは少しでも放射線被曝を減らそうと考えてのことだったのですが、新宿百人町での放射線量が極端に高い0.8マイクロシ−ベルト毎時(年換算7ミリシーベルト)を記録していた肝心の15日には、政府の虚偽発表にまんまと騙されて、まだ歩き回っていたのですから悲しい。1日で35,700bq/u(ベクレル/平米=Mbq/ku)の放射性ヨウ素が降った23日は地下鉄通勤で救われ?ましたが・・・。最近は雨で100 bq/uくらいまで増える時のほかは10 bq/u以下なので(あくまで公表値ですが)、もうそれほど神経質になることはなさそうです。公園を歩くのは夜は夜で猫がいっぱいなのも楽しい。ちなみに東京都健康安全センターHPの
降下物の放射能調査結果は3月17日以前は載っていません。計測していなかっただけのことかもしれませんが、隠しているのだとしたら、余計な憶測の種になるだけのことだと思います。一方、産業労働局が発表している大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果の方には3月15日からの測定値が公表されていてヨウ素13は15日10時〜11時に241ベクレル/立米の最大値が記録されています。23日は最大で23ベクレル/立米。ただちに健康に影響がなかったのかどうかは勉強不足で判断できません。
穀雨。春の小嵐が過ぎ去って、表向きは穏やかな朝。昨日は昼の気温が予報を大幅に下回り、事務所に置いてあったタートルネックが役に立ちました。
春雨だ濡れて行こう、というわけにいかない、嵐のような灰色の雨。東京の放射線量は逓減中だとは言え、まだまだ平常時の約2倍。この雨でまた値が上がらないといいけど。風で葉が濡れ散った中庭の写真より、2,3日前の春の朝のバラと犬たち。雨はもうすぐ上がりそう。それまで、散歩、待ってもらおう。
この土日はずっと仕事で、犬たちとの時間は朝の散歩くらいでした。クッションがまた赤に替わって、気分転換。フク、こっちのほうが映えてるかな。
初夏のような一日。蕾いっぱいのブルーベリーの向こうに、花が終わって若葉が出始めたジューンベリー。春だなあ。
3・11以降の絶望的な展開が重くのしかかってきて、情けないことにお酒を飲むと気持ちが穏やかでなくなることが少なからずあるので、恒例の
4・1「浜の家」を延期してもらっています。で「浜の家」に連動していた半年に一度の髪切りが延びていましたが、昨日ついに
apres guerreへ。さっぱりしました。お店のワンちゃんはダックス一匹になってしまい、その分以前よりもっと人懐っこい。帰りにインドカレーの
「きりん屋」で20数年振りにカレーを持ち帰り。お気に入りの「ナスとひき肉のカレー」をもちろん選びました。昔と変わらずこだわりがすぐ顔に出てしまう店主と「ここだけは変わらないねえ」と昔話。実は店舗はあの当時から一軒分移動したのだそう。気づきませんでした。懐かしい味、香り。おいしかった。どこで食べたかは内緒。
放射線と花粉ふりそそぐ中、遮二無二歩くのは、いかがなものかと、最近は嫌いな大江戸線を使って東中野経由で通っています。無責任停電のせいで電車は混んでいるし、電力消費ピーク時であってもなくてもエスカレーターは止まっているし、いいことはほとんどないのだけれど、それはそれ、東中野駅での乗り換えの時にいろいろと知り合いに出会うから面白い。コントラバスの熱き夜をご一緒したAさんと翌日ばったり。昨晩は仕事でお世話になっているTさんを乗り替え途中の焼き鳥屋で発見。東中野随一の焼き鳥と評判で、仕事場が東中野だった頃から気にはなっていたのですが、いつも混んでいて一人で飲む習性のない私が取りつく島もなく、一度も寄ったことのない店を初めて楽しみました。いい店、いい夜。家に帰ればジャスミンも春。春には夜も似合うな。
朝の犬の散歩はいろいろなところをまわるのですが、家のまわりにはいつも必ず通るところもあって、そこいらは犬たちのお気に入りの場所でもあります。そんないつもの路に、おそらくは庭でもてあましてしまった植物の苗などを分けてくださる家があります。持ち帰りやすいよいに小分けしてあり、レジ袋まで用意してあります。今朝は蕗とゲンノショウコ。うちの
蕗の薹は何年か前にここでいただいた蕗がもと。この近所には仲間がたくさん育っているのだろうな。この家の方とは面識もありませんが、こういう地域繋がりはうれしい。このブログが目にとまることはまずないだろうけど、大きな声で「ありがとう」。ゲンノショウコは効き目が速いことから「現の証拠」ということで、この名があるそう。大患いのこの国に効く「現の証拠」がどこかにないかなあ。
風、虫、土、雨。春の匂い。ハヤの鼻は私の何千倍も敏感に感じているのだろうなあ。
地震がいっぱいの夜。冷たい雨が降る桜満開の上野の森。東京文化会館は「斎藤輝彦コントラバスリサイタル」で熱く盛り上がりました。実は小ホールは初体験。前川國男1961年設計の力強い空間の心地よさを見直しました。素晴らしいピアノを聴かせてくれた
吉岡裕子さんのブログから当日の演奏者の心意気が伝わってきます。会場の写真も載っています。写真はいつのまにかここまで開いていた[doghouse]のジューンベリー。
4月10日の
高円寺デモはじめ全国10か所の反原発デモが新聞・テレビで報道されない。情報に露骨なフィルターがかけられているということだろう。一方、今日の日経朝刊文化面には2000字の駄文「大震災後に一歌人の思ったこと」。あきれた。「述べ方の工夫に命をかける言葉の職人芸が大事」などと前置きして、ここに引用するのも憚られるような歌?が披露されている。「原発はむしろ被害者、ではないか小さな声で弁護してみた/原子核エネルギーへの信頼はいまもゆるがぬされどされども/原子力は魔女ではないが彼女とは疲れる(運命とたたかうみたいに)」。売文家の片手間仕事かと思いきや岡井隆と署名あり。Wikipediaによると日本藝術院会員で歌会始選者、宮内庁御用掛。そうか。原発キャンペーンあまりにも露骨(できが悪かったのは幸い)。報道管制と情報操作。ひどいことになってきている。
4月11日。いよいよ東京文化会館での斎藤輝彦コントラバスリサイタルです。会場でお渡しするプログラムのデザインをお手伝いしました。イタリアを代表する詩人Luigi Cerantolaさんが斎藤さんに贈った直筆の詩contrabbassoがデザインの主題になっています。
[ボッテジーニに捧げる]斎藤輝彦コントラバスリサイタル
上野の東京文化会館19:00 開演
ボッテジーニについては
吉岡裕子さんのブログの解説をご覧ください。
夜桜の井の頭公園。妻と娘とハヤの夜の散歩に仕事帰りに合流。自粛のおかげで静かな花見を楽しみました。いつものような大混雑もどうかとは思うけれど、灯りのない夜桜はちょっと淋しい。水鳥の餌場の前のベンチで雰囲気ばかりの「いせや」の焼き鳥でひとりビールをあおり、みんなで池を一周。家族で夜桜は初めてかな。思いがけぬいい夜になりました。花見はまあいいけど、「自粛」は吹き飛ばさないとね。今日は選挙。一票の重みを噛みしめなければならない時だと思います。
マスコミがほとんど報じない原発20km圏内取材が4月3日に教育テレビでではありますが放送されました。ETV特集「原発災害の地にて〜対談 玄侑宗久・吉岡忍」。
とあるブログにアップされているものを観ましたが、事態の深刻さ当局の無責任さ被災者の無念がひしひしと伝わってきます。捨てられた牛や犬が廃墟の街で徒党を組む、映画のような情景が現実だとは。御用放送局の役割も見事に果たしているあのNHKですが、ここではがんばっています。なんだNHKかと決めてかからずに、体験されることをお勧めします。今日は雨の予報。イタリアン・パセリの鉢は室内にしまいました。
4月10日は都知事選。「津波は天罰」「東京湾に造ったっていいくらい日本の原発は安全だ」とか言っている現職再選は絶対阻止したいけれども、じゃ誰?と言われると、見当たらない。かと言って棄権はないし、困っていたところに「候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会」の
立候補者アンケート・サイトを発見。判断基準として今や欠かせない視点で、試みに拍手。7日午後には回答数もかなり増えましたが17時時点で「今後は原子力発電以外のエレルギーへの転換をはかるべき」と回答しているのは、共産党以外の政党の支持・推薦を得ている候補では、北海道知事選の木村俊昭さんと神奈川県知事選の黒岩祐治さんの二人だけ。
上野不忍池弁天堂で出会った河豚ありがとうの図。ふぐ塚とはおもしろい発想だと思いましたが、なぜ上野なのでしょう。4月11日には上野公園にある東京文化会館で[ボッテジーニに捧げる]斎藤輝彦コントラバスリサイタルです。
ボブ・ディランの今年のツアーが台湾から始まりました。今はこんな状況だから日本素通りで良かったのかも。オープニングは2010年には一度も登場しなかったGotta Serve Somebody。間もなく市場に出る3・11チャリティCD ”Songs for Japan”に収録されているShelter from the Stormは唄われませんでした。まったく新しいメロディで唄われた、去年の日本公演録音ではなく、1975年発表のBlood on the Tracks版が収録されているようです。マスコミの原発災害報道にはすっかりフィルターがかかった感じで、重大な危機はどこかに去ってしまったかなと、安心してしまいそう。はるか遠くのドイツの気象庁は風向き予報に基づく
シミュレーションを公開しています。福島第一で放射性物質が放出された場合どのように薄まっていくかを時系列で予測したものです。時刻表記はドイツ時刻で、+8が日本時刻です。今までは15日(放射線量が東京でも急に上がった日)前後以外は太平洋の方に流れていたのですが、ここ2、3日はこうなる、という予測です。おそらく風向きデータは日本の気象庁が提供しているものでしょう。SPEEDIではもっと正確なシミュレーションができているはずです。こういう貴重な安全情報を隠すから余計な心配をしてしまうし、風評などというものの立ち上がる余地がたくさんできてしまうのだと思います。
[doghouse]で仕事の打ち合わせがあって中庭に閉めだされたハヤとクウ。膝の上だのクッションだの寝籠だのの「陣地」を奪われて、個体間距離に微妙な緊張感が漂っています。迷惑かけたけど、仕事は一歩前進。東北では3週間の漂流から生還した犬。えらい。よかった。見つけてくれた救援隊にも拍手。右手前は鉢におさまったイタリアン・パセリ。
花壇に植えられる前の草花が並んでいます。春ですね。イタリアン・パセリもあります。
4月になったわりには朝晩は寒い。早く暖かくなるといいな。