天気予報はぎりぎりまで雨の可能性を伝えていましたが、結局山を下りるまで快晴に近い晴れ。西沢渓谷の自然を満喫してきました。選挙の結果は劇的「政権交代」。先は見えませんが一歩前進とは言えるでしょう。虎もがんばりました。
山は完全に秋の気配です。「勝沼甲州」と茄子の漬物がよく合いました。
陽が沢の底まで届いて、水の流れが輝いています。広葉樹の葉も光に映えます。晴れてよかった。
今日は大切な選挙。みなさん投票をお忘れなく。合わせて国民審査権の行使も!。詳しくは
こちらをご覧ください。
私は期日前投票を済ませ、今は勝沼。これから西沢渓谷です。写真のブドウが日本固有種の「甲州」です。
ボブ・ディランの新作が10月13日に発売されることが
bobdylan.comで発表されました。な、なんと、クリスマス曲集。曲目は発表された”Here Comes Santa Claus”“Must Be Santa”“Winter Wonderland”“Little Drummer Boy”の他に"I”ll Be Home For Christmas""O Little Town Of Bethlehem" "Silver Bells"が噂に上がっています。ISISによれば、サンタモニカのジャクスン・ブラウンのスタジオでの録音には、Together Through Lifeでのアコーディオンが印象的だったデヴィッド・イダルゴも参加しているとのことなので、いわゆるクリスマス調とは一味違うはずです。しかし、よりによって、クリスマスとはねぇ。まぁ、楽しみではありますが・・・。今日はこれから竜王駅経由で甲府へ。明日の西沢渓谷行きの前夜祭です。もちろんワイン。肝心のお天気は昨日の朝まで雨のち曇りだったのが今は曇りの予報。どうなりますことやら。写真は秋の風が吹いた[doghouse]での一枚。
ロンドンは不味いとよく言われますが、そうでもないと思いました。その一つがオダムズ・ウォークという嫌というほど耳にした有名集合住宅の近くで出会った、フィッシュ・アンド・チップス。不味いものの代表格のように聞いていましたが、私にはかなりいけました。確かに量の多さは美味しさを殺ぎかねないほどですが、ビールが助けてくれました。この店にはエールがなかったのは残念。「フィシュ」にかなりの数のヴァリエーションがあるのはさすがです。お決まりの
モルト・ビネガーをたっぷりかけていただきました。緑色の塊は豆をマッシュしたもの。色合いも食欲をそそります。食べものそのものよりも、お店の窓を通して眺める街の情景が魅力的なのかもしれませんが・・・。
勝沼へは鉄道で行くのが好き。しかも「かいじ」「あずさ」などの特急ではなく大月あたりで乗り継ぐ各駅停車がお気に入りです。特急で下車する塩山駅前に比べて格段に魅力的な勝沼ぶどう郷で降りてぶどう畑の中を歩きました。進めている設計をより確かなものにするために、今一度自らのからだで勝沼の地を感じてみることが目的です。収穫の時期を一カ月後に控えたブドウが無数にぶら下がった棚は、近くで見ると、品種や生育具合や土地の形状や方位によってひとつひとつが驚くほど個性的で、思わずたくさんシャッターを切ってしまいました。
私が夏休みというわけではありません。中野新井薬師参道の
papabubbleの夏休みサインです。[laatikko]撮影に向かう途中でのショット。決まってます。
30日の大切な選挙の日は前日から泊まりがけでの山行きなので、期日前投票を済ませました。簡単。不在者投票という制度はずっと以前からありましたが、2003年12月1日に期日前投票制度ができて面倒な手続きなしに選挙当日前の選挙ができるようになりました。ところで今回の選挙には国民審査権の投票もあります。今までは予備知識なしに適当に投票していましたが、24日日経25日朝日朝刊に載った全面意見広告に「一票の不平等」を容認する二人の最高裁裁判官に×をつけようとの呼びかけがあって、今年はちゃんと選んで×を2つ付けました。票の重みに地域によって5倍以上の開きがある現実は確かにおかしい。賢くならなくちゃね。詳しくは
こちらをご覧ください。
heartland。地政学上の中核地域(研究社新英和大辞典)。我が家で20年以上愛飲しているビールの名前も
Heartland。1986年のハートランド・プロジェクトで出会った仲間が久しぶりに集まって語り尽きない楽しい夜になりました。あまり関係はないのですがボブ・ディランに
Heartland (ウィリー・ネルソンと共作)という作品があります。さらに跳んでキース・ジャレットにも
Heartlandという作品があります。そのキース・ジャレットは1曲だけディラン作品を録音しています。Cherlie Haden、Paul MotianとのトリオでSomewhere Beforeに収められたMy Back Pagesです。1968年録音の好演。写真は一昨日の夕暮れの[laatikko]。秋の夕空でした。
[laatikko]住宅建築撮影。曇り撮影始まると晴れ、遅い昼食時に一雨そして美しい夕空。いい撮影でした。しっかりと住みこなしていただいていることを確認。うれしい。北欧から海を渡って来た椅子や机がしっくりと収まっています。おみごと。
いろいろな意味でこの建築が周りの環境に溶け込み始めたのでしょう。要の空間である「縁」はいままでで一番いきいきとしていました。正面の学校の大樹も、お向かいの家とのあいだの遊歩道と名付けられた隙間も、「縁」にやわらかくつながっています。
処暑。ちょっと度が過ぎた感もある夏らしさもここで終止符となるでしょうか。昨日は湿度もきつかったけれど今朝は爽やかです。昨夜遅くなって訪れた[doghouse]らしい内と外の一体感が続いています。今日は
[laatikko]の「住宅特集」撮影。空模様は不安定らしくここ二三日天気予報はかなりいい加減です。金曜17時の発表を真に受けて、あえて土曜をパスして、今日の撮影を選びましたが、昨日になって予報の内容はどんどん悪くなり、どうなることかと案じて床につきました。朝起きると一転して、予報は完璧な晴。よかった。先週からの暑い日差しのおかげかゴーヤには小さな実が片手では数え切れないほどついています。これらがみんな大きくなったらすごいな。
コーチン・ニヴァース。いい響きですね。事務所近くでのランチスポットの一つ。Cochinは南インドケラーラ州の州都の名。Nivasはhomeという意味だそうです。住宅街にひっそり佇むただのカレー屋と侮るなかれ。南インド生まれのオーナーシェフの本格的南インド料理です。特にパスマティ・ライスを使った料理が好き。これはナス・ライス。美しく屹立している2枚はパパド。豆の粉でできたスパイスが練りこまれた生地を揚げた「インドのおせんべい」。これを砕いて混ぜていただきます。おいしい。店の本領は夜のメニューのようです。お酒は何が合うのかな。
ロンドンは新しい建築作品がいきいきとしていました。永い時を経た都市・建築の中での折り合いの付け方が旨いと感じました。これはRoyal Academy of ArtsのあるBurlington House。この建物の裏にある別の建物との間の隙間がノーマン・フォスターによりSackler Galleryとして再生されました。たまたま歌川国芳展開催中でした。
5mほどの幅の細長い隙間の一番下階がカフェになっています。外壁に挟まれた外部空間にガラス屋根が架けられて不思議なスケール感の「屋外的」空間になりました。
カフェの一層上に左側から張り出しているキャットウォークからの見上げ。中央の曲面ガラスがあるところはエレベーター・シャフト。ダウンライトが並んでいる天井の上がギャラリーのロビーになっています。
階段室でのショット。色褪せた味わい深い外壁と極限まで存在感を削ぎ落とした美しい手摺。鮮やかな対比です。
木下道郎ワークショップを最近卒業した池守由紀子さんの
龍光寺建築設計の「鴻巣の住宅」が住宅特集8月号に掲載されました。建築雑誌デビューおめでとう。卒業生の活躍はとてもうれしい。彼らのブログ「建築絵日記」は[doglog]とは違った正統派です。写真はどんどん成長を続けているゴーヤ。ずいぶん太くなりました。数は増えていません。
antipodean。ギリシャ語源のラテン語系の英語。1960年版の研究社新英和大辞典でさえ「対蹠地の」という訳しか載っていませんが、現代英語ではオーストラリア・ニュージーランド地域を表す形容詞として一般的なようです。西新宿に新しくできたantipodean wineの
「ワイン屋」で
[二軒家アパートメント]住人の小さな集まりがありました。自ら設計した建築を仕事場としていて、その建築に志ある人たちがたくさん集まり、そんな人たちと親しくさせていただけるのは、私にとってはこの上ない幸せです。建築の力だけではなく大家さんの懐の深さあってのことであるのは言うまでもありません。歩数分のところに発見された「ワイン屋」はお気に入りの八丁堀maruを思わせる居心地のいい店。おいしい「対蹠地」つまりオーストラリアやニュージーランドのワインが気軽に楽しめます。スターターに選んでいただいたアデレードのシラーズのスパークリングが抜群でした。しっかりとした赤の発泡は亜熱帯の夜にぴったり。
photo by Julian Worrall
写真はアデレードからやってきて[二軒家アパートメント]に定住して今は早大高等研究所建築准教授という肩書のウォラルさんがi-phoneで撮ってその場で送ってくれた写真。ちょっと荒れた感じの映像はちょっと怪しい店のように見えなくもありません。われわれの会話はいろいろなところを飛び回ってあっという間に夜は更けていきました。
猫の爪とぎを新調しました。段ボールの断面のような紙の板の周囲に豹柄のふちがついています。マタタビの粉を撒いてあるおかげでしょうかクウはたいへんなお気に入りようです。
夏の一日の終わりの散歩。涼しくなってきてもアスファルトの熱気はなかなか冷めません。南北に走る木々の多い小さな道をまっすぐに玉川上水へ向かいました。少し落ち着いたところで、赤みを帯び始めた西の空に誘われて、上水を三鷹駅まで進み跨線橋に向かいました。犬の散歩の人、撮鉄、夕涼みの親子・・・。みんなそれぞれの夕刻をたのしんでいるようでした。
やっと夏。やっぱりこうじゃなくっちゃ。[doghouse]は、こういう天気なら快適。開け放って中庭と連続した開口から気持ちの良い風が流れ込んできています。今朝はAssamでアイスティー。中庭には日除けがかかり植物も真夏の様相です。デッキに積まれてるのは伐採したシマトネリコの枝葉。鬱蒼という域に達していたのをばっさり刈り込みました。今年は激しく花が咲いて実もたくさんなったので樋などの掃除がたいへんでした。昨日は山に行っている長男と猫以外の全員で八雲の実家へ。荻窪の魚屋にりっぱな鱧があったので鱧のシャブシャブをみんなで楽しみました。湯引きに梅肉の定番よりもしっかりと取り組むのが好きです。
大学を出て直ぐ、北山恒さんと谷内田章夫さんと三人で始めた設計事務所「ワークショップ」の最初の頃の少なかった仕事のほとんどは我々の回りの人たちの住宅でした。南榎町に建つそういった住宅のひとつを二十数年振りに訪ねました。その住宅で生まれ育って建築の道を歩み始めたばかりの増田信吾さんがその環境に付け加えた作品を講評しエールを贈ろうという趣向です。増田信吾さんも我々と同じように大坪克亘さんとのパートナーシップを組みすでに独立して仕事をしています。
SD Review 2008に続き2009年も入選する元気いっぱいのすべりだしです。南榎町の狭い私道に面した新旧二棟が建つ敷地の道沿いに構築された環境が彼らの作品。公と私の境が曖昧になって、宴は自然に道に滲みだしていきました。久しぶりに爽やかな夏の夕空がひろがり、手づくりの料理を肴に、楽しい講評会が続きました。
ステンレスのエキスパンドメタルを白く塗装したフェンスには不思議な奥行きがあって、古い木造家屋とのあいだにもほどよい隙間ができあがっています。その隙間からフェンス越しに道を眺めたところ。窓のようにも見える開口が効いています。
少し暗くなってくるとフェンスを挟んだ環境の重なり合いがより認識しやすくなってきます。家の灯り、隙間に形成されている住まい手の「世界」、手前に奥に折れながら続くフェンス、そして道。「コミュニティとプライヴァシー」への優れて日本的な回答でしょう。
Nothing comes from nothing。うれしい空間体験でした。よかったな。
4月の仏英の旅。ロンドン2泊はパリの宿とは対照的な落ち着いた小ホテルを選びました。Dukes。Mayfairという高級住宅街の裏手にあります。入口がクルドサックに面していてわかりにくい分、静かです。2006年にドバイで事業展開しているデベに買収されてはいますが、老舗です。そんな事情だから私の手が届いたのかも。接客のここちよさは特筆ものでした。老舗のスピリッツは保たれているのでしょう。
半地下のダイニング。ちょっと緊張しました。
ロビーに飾られていた犬の置物。
眺めも、これこそロンドンという感じです。こんなクラシカルな部屋でもテレビ画面でインターネットにアクセスできます。リモコン兼用のマウスは慣れるのに時間がかかります。ただし日本語が入力できないので[doglog]を更新するのには有料の無線LANが必要でした。
銀座一丁目。ビルとビルのあいだの60cmほどの隙間を歩いて行った先にシングルモルトがぱしっと揃ったバーがありました。写真はアイラ島のCaol Ilaカリラの樽出しの状態で瓶詰めされた「カスクストレングス」。独特の味わいでした。
ついにゴーヤに実がなりました。2つ。豪雨に気を取られてちょっと目を離した隙に突然大きくなったという感じです。すさまじい成長速度なのでしょう。花の付け根のところをよーく見ると、細長く膨らんでいるのがあって、これが急に大きくなるのでしょう。楽しみがひとつ増えました。それにしても情けない日照り状況です。ぱーっと晴れてほしいな。
よく降るなあ。今回は特に激しい。[doghouse]はこの状態は苦手。傘どころではありません。月曜朝は頻尿のフクが閉じ込められてかわいそうだったので、昨晩は私がウェグナーのデイベッドで寝ました。フクもハヤもクウも一緒。中庭の小さな灯り4っつだけの暗がりの中で、動物たちと潜んでいる楽しい眠りは、明け方の不気味な揺れで破られました。イヤだな。早めに起きて雨が降り出さないうちに散歩を済ませました。写真は昨日の豪雨。あの感じはなかなかカメラに収まりません。上にかかっている日よけシートから滴り落ちてくる水の様子が面白いのですが・・・。
北山恒さんの住宅を見学。案内状の図面から瞬時に読み取れる「意図」が気持ちよく力強く体現されていました。家の中央にある屋外の茶室のようでもあるこの空間は「まだ定義されていない」空間。想像力を誘発する挑戦に共感です。これを成立させている周りのあれこれもどこかふっきれた感じで頑張っています。朋友の一撃に元気づけられました。
[doghouse]で久しぶりのパーティ。怪しい空模様を警戒して、恒例の炭火を止めにしたのは正解。じっとり重たい空気に閉じ込められて、窓が開放されたのは夜遅くなってからでした。お客様の中には小さな子どもたちもいて、フクもハヤも一緒に遊んでもらって、楽しそうでした。急に来られなくなったNさんからシャンパンが届いたのにはびっくり。写真は添えられていた絵葉書。イタリアの古切手が貼られています。太い藍色の万年筆で綴られた文字。メールとは違います。気が利いているなあ。宅急便で届いたのと同時に電話までかかってきて、さらにびっくり。恐縮です。直美と準備した食卓には会津のまな板も使ってみました。メインは牛脛肉のシチューとパエリヤ。久しぶりのパエリヤは手順を思い出すのに時間がかかりました。試行錯誤の末の我流です。好評でよかった。料理はけっこう面白いな。みなさん、楽しい時間をありがとう。
一夜明けて、宴のあとのここちよい虚脱感。音楽は先週に引き続き高橋悠治。1975年録音のドビュッシーです。独特だな。アマゾンからのお薦めメールで、つい購入してしまいました。商売、巧いな。
とりあえず立秋を過ぎました。すっきりしない天気が続いています。今度は台風の影響かな。おかげで地面の植物はいきいき。緑がきれいです。中央にバッタがいるのがわかりますか。みごとな保護色です。
見事にデザインされたシャンパーニュ・バー。「駅舎内の飲食施設」とは思えません。ロンドンはセント・パンクラス駅のホームの情景です。
しっかりとしたボックス席も用意されています。夕方はいい雰囲気だろうな。
こんな風に使われています。写真に撮ってみると周囲の視線を巧みにコントロールしているのがわかります。
すっきりしない天気。散歩そして黙祷。昨日は勝沼に珍しく車で出かけました。途中初狩で一服。ここからは晴れていれば富士山が見えるし、「商売」がさっぱりしているので、手前の談合坂よりずっと好きです。しかも、谷地の反対側を並行して中央本線が走っていて、山を背景に屋並みを縫って行き来する鉄道を模型のように楽しむことができます。短いあいだに「かいじ」上下と普通列車2種、さらにそう頻繁には走っていない青いEH200に引かれる貨物列車の姿を捉えることができました。三脚が欲しいな。後ろに見える少しくたびれた感じの細長い建造物はリニアモーターの実験線です。
少し以前はwebと言えばクモの巣のことでした。これは[doghouse]で見つけたもの。苦労して撮影したものを、珍しくフォトショップで明度調整した映像。中央に写っている主をよく見ると、少し不気味。あいかわらずはっきりしない天気で、朝晩は中庭が一番快適かな。烏を含む鳥の声を見上げながらの新聞もおつなものです。
昨日のゴーヤの写真は実ではなく蕾でした。天候不順のせいでしょうか、
[thyme]でもまだ小さいのがひとつだけのようです。アゲハもいつもより少ないようだし、うちは虫が来ていないのかも。そう言えば昨日の天声人語でアゲハの幼虫のことを「柚子坊」と呼ぶことを知りました。これならそんなに嫌われないかも。
雨の予報ははずれて、散歩に苦労はありませんでしたが、あいかわらずすっきりしない空模様です。元気いっぱいに葉が生い茂ったゴーヤに小さな実を発見。大きくなるのでしょうか。
そろそろしゃっきっと夏になってほしいな。これは米沢の生姜。からだを温かくするそうです。プロポーションが気に入って大内宿で手に入れたまな板の上にのっています。
散歩から戻ってくるころ、「ぽつり」というよりは「ちっ」という感じで時折灰色の空から落ちてき始めていた水滴が、今は盛夏らしからぬ小糠雨。静かな時がゆっくりと流れています。音楽は珍しくバルトークの繊細なピアノ曲。高橋悠治の音だからこの湿ったアジアの時間にぴったりなのでしょうか。「基礎的実験期」と分類される初期作品で、サティにも通じる隙間の多い音楽。SACDだから音もいいような気がします。ひとりだし窓は閉まっているし大きな音にしています。お茶はロンドンから持ち帰ったRussian Caravanと名付けられたKeemunとOolongのブレンド。冷やしてもおいしそう。傍らのテーブルの小さな鉢で雰囲気を出している小ぶりのクワズイモ(おそらくシマクワズイモAlocasia cucullata)の緑がきれい。葉の先に「ぷつっ」と現れた水滴をカメラが捉えました。よーく見ると水滴の中にもクワズイモの葉がまるごとおさまっています。フクもハヤもクウもほどよい間を置きながら静かにお昼寝です。朝日の「うたの旅人」は小津の「東京物語」の尾道の「夕の鐘」。読ませます。新聞の活字はほとんど読んでしまったし、そろそろ
「地図の歴史」の世界に入り込もうかな。
12年前にラブラドールのフクが我が家にやってきてからは、家族での旅行はいつも犬連れになりました。始めの頃には犬と一緒の宿にも泊まってみましたが、その当時はあまりいいところがなく、結局、昼間は宿のまわりに繋いで、夜は犬は車の中のケージで寝るスタイルが定着しました。だからうちの子供たちはホテルや旅館を知らずに大きくなりました。フクはもうお年寄り。車での長旅は辛そうだし、たまたま大学生の息子が旅行に参加しないということで、彼に犬守りを任せ、犬2頭猫1匹を[doghouse]に残しての旅になりました。ひとりで5日間は彼にとっても初めての経験。旅先ではずいぶん心配しましたが、しっかりと犬守りを務めてくれ、犬たちはなにごともなかったかのようにケロッとしています。大きくなったなあと感慨ひとしお。これからは夫婦で日本を離れて旅に出ることだってできるわけです。いっぱしに健啖家の彼へのお土産は、西屋旅館の女将に教わった食材店「さかの」で仕入れた米沢牛の横隔膜。珍しいものだそうです。あっという間になくなりました。
フクはついに頻尿症状が出てしまい、朝晩の散歩のほかに、まめな瞬間外出が必要になってしまいました。朝起きて一緒に部屋から出て直ぐ、それからハヤも一緒にしっかり散歩、家に帰った挨拶代わりにちょっと、最後は寝る直前、というのが私の役割。大切にしてやらなくっちゃ、と気を引き締めているところに、リタイアした4歳の盲導犬ラブを引き取らないかとの問い合わせ。今はダメだ。どなたか興味ある方がいらしたら連絡ください。メス、イエロー、飼い主死亡に因るリタイアだそうです。虎、あざやかに4連勝。負ける気がしませんね。