長崎おでん

長崎はとても居心地のいい町です。ひとりで飲み屋に入ってもいろいろと声がかかって寂しくなることがありません。おでんが並ぶテーブルを11席が囲む「桃若」も女将を真ん中にみんなが知り合いのような寛いだ雰囲気。一席だけ空いていたのは幸運。楽しい時を過ごさせていただきました。もちろんアゴ出汁につかったおでんも納得の味。写真は中に玉子の入った竜眼。さっと出汁をくぐらせた牡蠣を出汁に浮かせた牡蠣スープは柚子胡椒を落としていただきました。絶品。ついつい食べ過ぎてしまい締めにとっておいた「おでん茶漬け」は次回に持ち越しになりました。
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大黒屋再訪

永井荷風の定番を真似てみました。濃いめにつかった新香を主体にカツもグリンピースもあてにしながら菊正宗一合。仕上げにかつ丼とシジミの味噌汁。満足。その昔、粋な店だった名残がところどころにある大黒屋でした。
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燒賣 燒麥

山珍居ランチメニューから。どこにでもありそうな燒賣ですがさすがにしっかり。付け合わせはキャベツときゅうりの漬物とザーサイ。この日の汁には椎茸も入っていました。どうして「賣(売)」なのかはわかりませんが、佐賀の老舗中央軒では「焼麦」と標記していて、ホームページに麦でできたものを焼いたものの総称との説明があります。Wikiには北京語では「シャオマイ」と発音し、同音の「燒麥」の字を当てる場合があるとの記述があります。「麥(麦)」なら画展がいきます。英語のWikiのShumaiの項ではHuhhot shaomai、Cantonese siumai、Japanese shuumai、Indonesian siomay、Philippine siomaiなどアジア各地のヴァリエーションも紹介されています。
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長崎 路地裏

長崎の旅2011年11月初旬¶8月に市役所に行った帰りは宿までの30分ほどの道のりを歩いてみました。気の向くまま誘われた路地で目に止まったこの看板。おいしそうな雰囲気がずっと気になっていたのですがやっと暖簾をくぐることができました。浜町の「はくしか」。
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おでんを10席のコの字カウンターが囲む温かい佇まいは読みどおり。アゴと昆布でとった薄味の出汁は私の好み。ごぼう天、鮑、さといも、ぎんなん等々、壱岐の麦焼酎にぴったり。黄色いからしと緑の柚子胡椒の彩りもきれい。とうふは半丁まるごとでかつおぶしに醤油をかけていただきます。オランダコロッケには期待していた意外性はありませんでした。
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Kerala parota

cochin nivasの評判は上々のようで、ランチタイムは行列ができていることも多く、今回はお気に入りのバスマティ・ライスが売り切れ。で、珍しくパロタをキーマ・カレーで食べてみました。南インド特有のデニッシュ風粉モノで、ナンよりも油分が多く柔らかい感じ。キーマにぴったりでした。
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炒飯

山珍居ランチメニューから。焼き飯というよりもう少しコクのある味付けでしかもしっかり炒められた独特の炒飯。冬瓜の入ったスープはあっさりしていて絶妙のバランス。「特製烏魚子入り炒飯」もいつかはトライしてみたいものです。
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ハコフグ

長崎の旅2011年10月¶狭い国なのにどこに行ってもその地の旨いものがあるのがうれしいところ。長崎でも早くも行きつけのお店がひとつ。その武蔵で今回の旅を締めました。ここであつかっている魚は天然の地物だけ。品書きがあるにはあるのですが、ありつけるものはほとんど成り行きで決まります。今回のメインはハコフグ。これは初めてでした。固い殻?を器代わりにほぐした身と胆とタマネギを詰め、蒸し焼きにする五島列島の料理だそう。淡白な身が胆とタマネギのうまみでほっこりと仕上がり、写りはよくありませんが、なんとも言えない美味。むちゃくちゃに焼酎が進みました。刺身は中央の活けづくりのフエダイとその左のコロダイが長崎らしいかな。ほかも「じげもん」ばかりで、きちんと締めてあって、文句なし。もう一品はフグ仕立ての豆腐なべ。長崎は豆腐もおいしいところで間違いなくおいしい。残りを雑炊に仕上げてこれで締めと思った後に出てきたフエダイのお椀も絶品でした。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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