細かい雨が絶え間なく降り続く一日。暑さは去ったものの犬の散歩には往生しました。ハヤはまだ部屋にいて、散歩を終えたフクが傍らでまどろんでいます。猫はデイベッドの下。いびきが聞こえてくることもあります。音楽好きの昔からの友人に最近教わったEdwina Hayesを聴きながらの静かな朝の[doghouse]。生ギターの爪弾きをバックにした澄んだ歌声が湿った空気にぴったりでした。霧雨の中スズメたちが庭にやってきてブルーベリーの熟した実を啄みながら囀っています。
猫側の柔軟な覇権主義のおかげで「フクのソファ」にフクが戻っています。クウもさしたる不満はない様子で平和に惰眠をむさぼっています。クウは桃子に対する緊張も急速に和らげていて、[doghouse]の火種は仔犬のハヤ絡みに絞られてきました。
[doghouse]のダイニングにはここ何年ものあいだWorkman PublishingのDog Page-A-Day Gallery Calendarが置かれています。要するに犬の写真の日めくりなのですが、いい写真が多く住人の共通の話題になりやすいこともあって、楽しませてもらっています。最近のお気に入りは私はこのクロアチアの路地に佇む後ろ姿の犬。娘はこの一日前の犬青空に浮かぶ之圖がお気に入りだそう。
今年は暦どおりの連休を[doghouse]で楽しんでいます。ハヤが「とってこい」に興じる横でアウトドア・クッションでくつろぐフク。いつもとは少し違う時間を犬たちもそれぞれ楽しんでいるようです。新しい餌にご不満の猫は丸一日経ってまだ徹底抗戦、餌に口をつけようとしません。根性が据わっています。犬類とは違うな。
昨年11月に14歳になった「愛犬フク号」。家庭動物愛護協会からの表彰状が三鷹市役所に届きました。うれしいな。確かに「家族の一員」だよね。フクは仔犬のお母さん役も担っています。おつかれさま。
昨日の最高気温20.8℃から一挙に今朝は4.0℃まで下がって、また平年の寒さに。今回は天気予報がみごとに的中しました。風も吹き荒れて花粉が激しく飛び回っていることを実感しています。身近な猫には花粉症はいませんが、ハヤはどうなのでしょう。
雨水という節気がぴったりのお休み。活字を追いながらの音楽はまたまたECMのRagas and Sagas。最近はまっているAnouar Brahemとも共演したことのあるJan GarbarekとUstad Fateh Ali Khanとの1990年の録音。あのNusrat Fateh Ali Khanのカッワーリとは質の違うパキスタン音楽とサックスの融合もの。George HarrisonのWithin You Without Youとはまた少し違うかな。穏やかな朝の時間にはまっていました。ジャケットはパキスタンの山岳地帯のモノクロ航空写真。誰かが隠れていると言われていたのはこういうところなのだろうな。ハヤは何故か粗相が止まらず少し疲れ気味なのか、ぐったり眠っています。ついでにNusratの最後の録音も聴いてみました。サックスが入り込む余地はなさそうでした。すごい。