もともとはハヤの飼い主である我が家の娘の[cell]から最近解き放たれたまだ名もない「ぬいぐるみ」が思わぬ存在感。夜中に目があったりすると気配を感じてしまいます。眼の力は侮れません。
妻と私の誕生日が共に17日ということもあって17という数字には特別の親近感を持っています。私たちがまだデートを繰り返していた頃よく聴いたエリック・サティは1866年5月17日生まれ。高橋悠治や高橋アキ中心のサティ・イベントがしばしば17日にあって、Art Vivanだのジャンジャンだのに二人で顔を出していました。そして2012年1月17日、フク天国へ。暫くは17日はフクにしようと思います。で、これはフクが出演したSONYのBraviaのネットCMのひとこま。スティルではなく動画。さすが当時はSONY。建物探訪やテレビ朝日を凌ぐ大所帯のスタッフがやってきて、内外を貫くレールまで敷いての撮影になりました。フクはいつでも名優で適当にカメラ目線を送りながらおつきあいしてくれたものです。写っているBraviaを置いて行ってくれていまだに愛用させていただいています。そう言えばSONYのProfeelという画期的なモニターの最初のカタログ写真は私の実家[ビッグドッグ・ハウス]で撮影されました。縁があるのかな。
courtesy of SONY
ここのところのハヤのお気に入りの場所は以前フク専用だったソファの肘。ジャーマンシェパードのボブと仲良くしているようにも見えますが後ろ足がボブの目の上に置かれています。なにかの傍がいいんだろうな。
長崎には猫がたくさんいるなあと思っていたら、「ながさき町ねこハンドブック」という小冊子が
ながさき町ねこクラブから発刊されました。私見ですが、猫の多い街はいい街。人ものんびり開放的に暮らしていて居心地がいいからだと思います。代表格がヴェネツィア。我が家の近所も猫がたくさんいます。
標高80mの長崎の現場への途中、斜行エレベーターから垂直エレベーターへ乗り継ぐあたりは、野良猫がたくさん。猫も雨は嫌いなようだけれどこれで雨宿りになっているのかなあ。仲間とはぐれて寂しいのかなあ。
フクが天国に行って2ヶ月。晴れでも雨でも、寒くても暗くても、毎朝6時に散歩していた「いつも」は過ぎてしまった想い出になりました。この写真は2006年3月、9歳の春。中庭に出した専用のソファで朝の空気を満喫しています。
私の膝の上が大好きなハヤ。向こうは体温38℃だから冬はとても暖か。うっかり落ちないようにこちらは姿勢を保ちます。虚ろな視線の先にはクウ。別に警戒するわけでもなくテーブル下の指定席で床暖を取っています。