勝沼 雪

勝沼も真っ白。中央線の特急が運休になって、結局各停を乗り継いで現場に入りました。こんなことならもっと早く勝沼に向かって、雪の葡萄畑を満喫したかったなあ。
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General MacArthur

朝早く勝沼へ。大月で各停に乗り換える合間の「吉田のうどん」が朝飯になりました。腰のある太麺に関西風だし。野菜もしっかり入って、いけました。「摺種(すりだね)」と称する辛味がぴったり決まっていました。現場敷地には歴史が刻まれた石碑や銅像が点在しています。それらの一つに甲州葡萄献上に対するあのマッカーサーからの謝意を表した一文を読み取りました。1947年10月25日とあります。日本のワインづくりが始まって135年。その間にはGHQの時代もあったのですね。
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sur lie

勝沼のぶどうの丘へ甲州市主催の「甲州ワインを愉しむ会」に、各駅停車で高尾でのとろろ蕎麦をはさんで、出かけました。丸藤の大村さんと勝醸の有賀さんのお話を聴いて、勝沼で育った葡萄「甲州」がますます好きになりました。「甲州」は糖度が低めで香りも派手でない葡萄で、生まれるワインは「楚々とした」「料理に寄り添う」「大和撫子」などと形容され、その控えめさ故に醸造手法による色付けに馴染みやすいのだそうです。確かに「きいろ香」「淡紫」「グリ・ド・グリ」「シュール・リー」「樽仕込み」とさまざまなヴァリエーションがあります。色も香りも仄かで繊細だから和食にぴったり。20年以上前にたまに口にしてお世辞にもおいしいとは言えなかった甲州のワインが飛躍的に成長したのがフランス語で「澱の上」を意味するsur lie製法の導入をきっかけにしていることも教わりました。その立役者のお隣で「甲州」をティスティングできたのは幸せでした。酔いに浸る間もなく、渋谷でのヘッケルさんのトークと東京ボブのライブに急行。勝沼ぶどう郷駅からの刻々と茜色に深みを増していく夕空に、まるで線路があるかのように白い短い飛行機雲が次々に流れて行きました。食事ができなかったので最後は近所に最近見つけたワインバーcalvetに寄りました。赤白各5種類くらいがグラスで飲め、本格的で手頃なつまみがあるので、気に入っています。骨付き子羊のローストには「甲州」というわけにもいかず最後の一杯はスペイン国境沿いカタロン地方の重めの赤になりました。鉄道、蕎麦、ワイン、ディラン。いい一日でした。
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雨水 雪

まもなく雨水。寒い日が続いています。今朝は三鷹も雪。勝沼への車窓の景色もモノクロームでした。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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