週一の
居住空間デザインコースへは京成大久保から歩いて通っています。普段は小学生の頃住んでいた本八幡で乗り換えているのですが、代々木公園起点だったので町屋乗り換えを選択し、初めて京成の町屋駅を利用しました。都電荒川線も走る下町にあり、駅前では露天のおばあちゃんが手作り煎餅を売っていたりする庶民的な駅なのですが、ホームからの写真に写った周りは殺伐とした高層住宅ばかり。そんな空気の中で出会ったのが新型のAE。高砂からスカイアクセス線へ分岐するまでは京成本線を走っているのです。あっという間に走り過ぎたAEの面構えに、私は「ギラグール」を連想してしまいます。子供が小さい頃一緒に見ていた不思議なアニメ「恐竜惑星」に登場するカマキリ人間です。幼い頃はそうとう怖がっていました。余談ですがこのスカイアクセス線、空港手前の約10kmは単線なのだそうです。
日曜日、勝沼へは三鷹から「ホリデー快速ビューやまなし」を利用しました。平日は東海道線でライナーとして使われている215系の総2階10両編成です。停車駅は三鷹、立川、八王子、高尾、相模湖、大月、勝沼ぶどう郷で終点は小淵沢。普通運賃だけで乗れる「快速」で特急ほど速くはありませんが「旅気分」は「あずさ」「かいじ」以上です。
いい席に座れるかなと心配したのは杞憂で、ガラガラ。二階のボックスシートを独占。二階建なので天井高は低く、そのせいかデザインが抑制された非日常空間となっています。ただし、満席になると少し窮屈で、4人連れにはぴったりですが、1人だと窓にへばりついているしかありません。いつもとは違うアングルの景色を窓に寄ったり離れたり、しっかりと楽しみました。
「快速」と言っても停車駅が少ないだけで運行速度は「普通」よりもゆっくり。その分車窓の景色もゆっくりと楽しむことができます。空に向かって湾曲した窓ガラスが「旅気分」を盛り立ててくれます。こんなに空いているのだったら弁当でも用意すればよかったと思いました。車窓は鳥沢を出てすぐ、はるか下の桂川と河岸段丘に広がるジオラマのような里村です。
中央線笹子駅。ここにも昔スイッチバックがありました。その名残かどうかは分かりませんが、もう使われなくなった転轍機。何らかの役割はあるようです。颯爽とホームに滑り込んで来ている車両はE115系の普通列車。この配色とは別の水色のも同じ路線を走っていますが、ずっとこちらのほうが好きです。色は路線ごとに揃えてほしいな。
なお暑さがおさまりません。先週の勝沼行きから、目に涼しい写真を一枚。日川に架かる吊り橋から撮りました。