2008年竣工の自由が丘の
[baoli]へ。もう日が暮れていて、広場は湿り気を帯びた夜気の中、凛としていました。非日常の静寂の周囲にひろがる住宅街の屋並みの暗い影の上に橙色の満月が霞んでいました。今度入るテナントの社長が建築を気に入ってくださり一緒に記念撮影。階段前のブリッジ、いい舞台になったと思います。
思い出したように桂に戻ります。初対面の桂離宮書院は凛としていました。ちらっとしか見られなかったのはほんとうに残念。
桂離宮書院。近寄り難い建築であると、ずっと距離を置いていたのですが、もっと早く経験してみるべきでした。モノクロームに焼きとられた、作品としての写真よりも、天然色の実物に存在感があります。しかし内部は非公開ですし、立ち止まってゆっくり見る機会はなく、あっという間に通り過ぎてしまった印象。これはもう一度足を運ぶしかないな。先導役人、修学院が新米の好青年だったのに対し桂は慇懃な手練おやじ。一抹の不快感が残りました。写真非公開と釘をさされてしまったので、入る前と出た後の2点にとどめます。