「武蔵」

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長崎の旅4、旨いもの。幾度も通い勝手知る街には旨いものごろごろ。なんと言っても近海の魚が一番かな。今回の「武蔵」はフエダイ、ヒラス、アラカブなど。「岩永梅寿軒」では小菊と朱欒漬。「寿々屋」からはお稲荷さん。「武蔵」は予約の2組がどちらも木下姓という偶然がきっかけでカウンターの3組が盛り上がりました。なんと3組とも目黒区民。おいしいだけではなくにぎやかに楽しい宴になりました。「むら仲」は内緒。

蛇踊り

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長崎くんち。今年の踊町は6。7年毎に番が回ってくるのだそうです。この踊番にかける意気込みはたいへんなもののようです。中でも3匹の蛇踊りが一番見応えがありました。踊は笠鉾、山車、行列で構成されていて、山車にあたる蛇だけではなく鳴り物などの行列の人々の服装も見事な色合いで目を楽しませてくれます。笠鉾は大きな飾りのついた鉾を一人で操って回るのが大技のよう。踊は老若男女の混成で世代を超えて7ねん毎に更新されていくのでしょう。400年の歴史の中で積み重ねられた叡智です。

長崎くんち

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2010年から毎年長崎に通っていながらどうしても体験できなかった長崎最大のお祭り「くんち」に参加することができました。10月7,8,9日の3日間のお祭りは踊場での踊、町中での踊、庭先回りで構成されています。骨折った甲斐あって諏訪神社踊観覧のさじき席を入手することができました。諏訪神社境内に設えられたさじきは山並みと街を背景にしたアンフィシアター。神様に奉納する場ですから緊張感があり街中で見るのとは違った臨場感がありました。祭りへの愛情あふれる年季の入った抑えたMCも見事で「よいやー、よいやー」「もってこい、もってこーい」と盛り上がりました。撒きものが運よく飛んできて蛇踊り手拭をゲット。板敷のさじきは床に傾斜があって普段座り慣れないからだが悲鳴を上げていました。

われもこう

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少し前に席譲られデビューの話を書いた。まだ65なのにと思っていたら今度は逆の体験をした。渋谷から都立大学までの5駅は空いていたら座る感じで、お気に入りのCM界隈に立っているのが好き。或る夜もドア際に席を背にして立っていたら、1駅目で背後の席が空いた。スルッと座ろうとしたら、反対側のドア際から矢のように飛んで来た若い女性と鉢合わせ。凄く怖い顔で睨むものだから、さっさと席を譲りました。近くにいたし、どうみても倍近い年配だし 、睨まなくてもいいのにな。見かけによらない歳なのかなあ。若くみえたのかなあ。辛い一日だったのかなあ。遠くまでいくのかなあ。と思っているうちに忘れました。いろんな人がいますね。写真はドライフラワーになりつつある吾亦紅。

薄いこだわり

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家から50mの泉幸甫さんの現場をかすめてozにパンを買いに行ったら、希有なことに客がいない。手が空いているお姉さんに食パンの超薄切りをおねだりしたら、本気でやってくれた。端のちょっと厚いのを含めての13枚切りだから本当に薄い。コンガリ焼いてツマミをのせると絶品。

おひとりさま

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毎年恒例の禁酒週間が無事終了。ある種のゲームだと思って乗り切るのだけれど、夕食を何にするかが難しい。からだが不調なわけではないのでインセンティブを用意しないとつまらないストレスになるからせめて夕食はおいしいものと考えるのだけれど、おいしいけれどもお酒には合わないというようなものはそうあるものではない。カレーがそれなのだが刺激物は医者に止められているからダメ。と思い悩んでいるうちに思い付いたのが鮨。鮨を夕食にするような贅沢はめったにしないし、行けば必ずつまみから始めてしっかり飲んで締めに握りを少しだけれども、最初から握りなら飲まなくてもかなり幸せに違いない。そうだ、都立大学の駅から家に向かって坂を上り切る手前に瀟洒な鮨屋がある。少し弾んだ気持ちでドアを開けると立派な白木のカウンターには空きが。やった、と思った瞬間「今日はいっぱいで」との悲しい応対。ここで引き下がればよかったのだけれど、「酒抜きで鮨」への思い入れが強すぎて思わず「明日は?」と粘ったのが失敗だった。「おひとりさまはお断りしているんです」との思いもよらぬ一撃。これはショックだったなあ、鮨屋だろ?。ジーンズとは言え洗濯したてだし上はちょっとおしゃれな長袖のシャツで、自分で言うのもなんだが、怪しい身なりではない。はやっていそうなきちんとした店で対応にでたのもアルバイトとかではなく若いけれどおそらく女将さん。どういうことだろう。とぼとぼと夜道を歩きながら暫し自問自答。この不快感をおさめる手立てが家を少し歩き過ぎたところの「桃太郎寿し」しかなかったところがまた悲しかったなあ。真相はよくわからないけれども「今度お二人様で行きましょ」となぐさめられたけれども、もうこの店には絶対に行かない。写真は心寂しい秋の風。

ディランさん、ありがとう

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ディランさんがノーベル文学賞を受賞したおかげで、たくさんの人から連絡をいただいた。私のディラン好きが周知されているからだ。経を読む気配など微塵もない我が娘までもが「すごい」とLINEをくれるのだから、すごい。「嫌い」はともかく「好き」はみんなに言ったほうがいいということだ。固い選考委員会にしてはよくやったのではないかと私は思う。ノーベル賞自体は胡散臭くて好きにはなれないが、ディランさん、ありがとう。ま、昔とは違って、受け取るんだろうな(笑)。とるものもとりあえず、おめでとうのバラはハナミドリの「ふわり」。文学的な名前だ。

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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
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