15年続けた日大生産工学部の非常勤講師が今年度で終わりになるので「最後の」という形容詞を伴うイベントが少なくない。2月25日には2年毎恒例の教員懇談会で楽しくワインを飲んで記念の万年筆もいただいた。二次会では若い人たちの元気さに煽られていつものように過分に飲んだ。若い人たちに入れ変わって行くことはいいことだと思う。新任の中には当事務所OGもいてある意味で引き継ぎになったのも感慨深い。一夜明けた車中では退任を惜しんでくれる方のfbを読んだりしながら前夜の余韻にひたっていた。雨は降らないだろうから中野坂上から歩いて鶺鴒だなと車輛を選んだらなんと隣に教え子の23期生が座っていたのには驚いた。人生は面白い。写真はその神田川で昨年末に出会ったイソシギ。東京湾の臨海部では姿を見たことがあるがこんなところにいるとは思わなかった。
キャップが似合うおしゃれなオナガがギェーイと鳴くのは似合わない。こういう風に番が並ぶのは珍しい。
三島源兵衛川南の池畔。枯枝に白はすぐ目に入ってサギかなゴミかな。後で写真をよく見て脚があるのを確認。不思議な映像。
神田川の朝。いないなと思ってもチチッと鳴き声が聞こえて目を凝らせば楽し気に飛び歩くセキレイがいる。無粋なカミソリ護岸のおかげでセキレイの背中がきれいに撮れた。
梅寿軒のカステラに並んだ折に一〇香(いっこっこう)をいただけたのはうれしいサービス。その長崎銘菓の茂木菓子舗(創業1844年)には枇杷ゼリーもある。東京ではあまり見ないからこうして長崎物産展が開かれるおかげで懐かしさを味わえる。枇杷を送ってくれた「武蔵」が店仕舞いしてしまって年賀状だけのやりとりになってしまったのは寂しい。
若狭湾から陸路運ばれて来る新鮮とは言えない鯖を美味しく食べる知恵として生まれた京の鯖鮨の塩梅とちがって新鮮な鯖でつくる五島福江島の鬼鯖鮨は酢も塩も控え目だ。通販で買えるし都内のデパート物産展の常連だから入手は容易。その日のうちに食べてほしいとのことなのであらためて当日昼にまた出向いた。評判上々がうれしい。
[長崎のヴィッラ]の現場で通った長崎が懐かしい。この老舗の菓子舗(創業1831年)のカステラは手づくりを守り通しているので量産をしない。だから長崎でも眼鏡橋近くの店舗に朝早く並ばないと入手できない。たまたま母の91歳の誕生日にそのカステラが渋谷のデパートで20本販売されるというので並んだ。20分前に着いて20番だったのだからラッキーだ。さすがにほかのモノとは格がちがう仕上がりだ。