
旅で忙しかった5月も休肝日10日を達成できてこれで4か月連続休肝日2桁となった。1994年に記録を付け始めてから4度目の「大記録」でしかも2003年以来14年振り。趣味の記録ごっこで健康管理ができるのだから一石二犬。写真は数年前の高校同期からの誕生祝。そうだまたひとつ歳をとる。

月が変って閑話休題。欧州の著作権制度のおかげで50年を経過する直前の未発表音源が次々に商品化されている。DylanはもともとBootleg Seriesという高額ボックスセットもあるので毎年相当な額を予算化しておかなくてはならないからDylan以外の旧譜には手を出さないことにしているのだがこれだけは避けて通れなかった。DVDが含まれているおかげでAmazonで値引きになった日本盤をゲット。どうでもいいものかもしれないが欧米版にはない立版古という立体紙細工が付いているのがうれしい。こういうボックスをつくらせたら日本にかなう国はない。Beatlesの魅力の本質は実はコーラスにあると私は思うがライブを止めてスタジオワークに徹することにしたこの時期の音造りは今でも刺激的だ。同時期に録音されたStrawberry Field’s Foreverが外されていなかったらかなり異なったコンセプトアルバムになっていたに違いないしおそらくもっとJohn色が強かっただろう。が、これほど一般受けしなかったかもしれない。想像する楽しみが止まらなくなる刺激的なボックスだ。まだ聴いていないアウトテイク集が楽しみ。


子供は動くものが好きだが何故か「かわいいおねえさん」も動くものの範疇に入れている。32年前のイタリア旅行ではイタリア国鉄(FS)の1か月パスで夜行も使いながら回った。やはり民営化されてTrenitaliaとなっている鉄道網は南部は比較的手薄でそう言えばバーリからアルベロベッロに向かう鉄道はパスが使えなかった。タオルミーナの海辺を走る単線はシチリアではそう多くはないTrenitalia。短い滞在のなかで2ショットも撮れたのはラッキーだろう。私は己の趣味のために連れも待たせるような子供ではない(笑)。

シチリアにもたくさんの鳥がいた。超望遠コンデジが近くに引き寄せてくれてうれしい。これはアグリジェントのギリシャ神殿で捉えたカササギ。飛んでいる姿や遠目の色具合はオナガに似ている。同じスズメ目カラス科だ。イタリア語ではgazzaとくればロッシーニのla gazza ladra泥棒かささぎだからというわけでもないがイタリアらしい鳥。

あっという間に旅はフィナーレへ。期待をはるかに超えた稔り多い旅になった。最後の宿泊地パレルモへは西から海沿いに入った。シチリア建築については私の何十倍も詳しい日本人ガイドさんの見事な語りがマフィアにたどりついたころ夕陽が地中海に沈んだ。

いつものように快晴に恵まれて興味深い旅が続いています。旅程が盛りだくさんのため自分の時間がほとんど無い。これはアグリジェントのギリシア神殿。