grass yellow

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蝶は動きがせわしないから写真に撮りにくいのだがこの個体は花でもないところになぜか長逗留。キチョウEurema hecabeシロチョウ科キチョウ属。

water strider

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洗足池の脇の模擬水田の清流にはアメンボがいた。写真は簡単ではなく肉眼とは違った絵になる。Hemiptera Gerridaeカメムシ目アメンボ科。水黽、水馬、飴坊、飴棒といった当て漢字がおもしろい。 

spotbill duck

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洗足池の現場が終わって洗足池から遠ざかることが寂しい。冬場は鳥だらけだったのが夏のあいだは見た目は静かだがしばらく落ち着いて目を凝らすと生き物はたくさんいる。最後の一日の5時間の読書の合間に捉えたいきもの。これはおそらくカルガモAnas zonorhynchaカモ目カモ科マガモ属。下に隠れている羽根の青が好きだ。

臨界

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[laatikko] 「座高円寺」と続いた建築の一日の締めは北山恒さん。「モダニズムの臨界」出版に合わせた藤原徹平さん中川エリカさんとの対談。本は読み応えがあり過ぎてまだ読了していないから北山さんの方向性に共感するとだけ記しておこう。余談だが、臨界というのは異なる状態の境目のことで北山さん的には「切断」なのだろうが、核分裂連鎖反応に関してもっぱら使われる単語であるために、よくわからない含みがある。不思議な言葉だ。出版の仕掛人である真壁さんのネーミングのようだが、北山さんの論考集に相応しい刺激的なタイトルだと思う。写真は「洗足池の集合住宅」ペントハウスの屋内と屋外のゆるやかな境界で「臨界」とは関係がない。鉄壁だったはずの容器の外で核物質が臨界状態にあるというありうべからざる事実はわれわれの記憶からほとんど消えてしまいつつある。

結界

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建築で始まった土曜日は伊東豊雄の「座高円寺」へと続く。この市民劇場の劇場と街との結びの領域には巧みなしかけが施されていて、ホワイエ+階段がみごとに街につながる場になっている。光が神々しいから結界のようでもある。このしかけは「臺中國家歌劇院」にも援用されているから、そこにかかわったMs.Changにとっては感慨深かっただろう。陽が射していたせいか私にとっても以前来た時以上のインパクトがあった。こういう光は写真にとってはありがたい。写真が得意な彼女はiPhoneに魚眼アッタッチメントを取り付けていいスナップを残してくれた。シャッター音が鳴るのは日本だけだと言っていた。彼女が改札を出る時に取り忘れた3day passが戻ってくる可能性はゼロに近いと思いながらも駅員に相談したら、忙しいなか手際よく捜索してくれて、思いもよらず戻ってきた。これも日本だけだのことだろう。

172cm×2

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朝ドラの「ひよっこ」にはまり続けている。具体的なモデルがいないゆえの自由な物語展開が功を奏しているのだろう。ひとの暮らしぶりの機微を細やかに描く温もり感は終始変わらない。その状況の中で快活ながらどこか微妙な陰りも感じさせる時子さんを私は好きになっている。そのことをインターンシップの学生に話したらすかさずスマホを調べて13歳年上の俳優?Aとの仲を噂されていると不愉快そうに教えてくれた。時子さんは今はツイッギー・コンテストに挑戦していて懐かしいミニスカートが172pの長身にぴったりと似合う。偶然、その学生もクラスで圧倒的に目立つ172pで歳も1つ違い。そのAのファンのようだが、ガセとのネット情報も少なくないから、気にしないように。写真はスタジオ近隣で随一のラーメン「製麺rabo」で一緒に食べた「支那そば」「塩ラーメン」。これで今月のラーメンは終わりだ。こんな旨いものを自由に食べられない不条理。

古民家ステイ

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小値賀ぶらぶら 3。小値賀の宿泊は「古民家ステイ」「民泊」が用意されているほか港近くには旅館がいくつかあった。3か所に6棟用意されている「古民家ステイ」のうち「日月庵」と「先小路」に1泊ずつ泊まった。布団が敷かれる和室の他は大きめのワンルームになっていて、自炊できるようにしっかりした厨房が用意されているほか洗濯機もある。窓から漁港が見える「日月庵」には黒塀で囲まれた庭があって、檜の湯舟につかりながら庭を愛でることができる。「先小路」は路地に建つ町家をリニューアルした空間で下階に広い土間と寝室、上階に主空間がある。鍵ひとつでプライバシーをロックするホテルとは違い、街とのつながりが曖昧でそのせいかいつになく寛いだ夜になった。どちらも街中に位置しているのだが、街はひっそりとしていて「スーパー」という名のよろずやと魚屋を兼ねた酒屋だけは開いている。食べ物屋は基本的に予約制か出前式だから街の賑わいはない。普通なら「泊まる」場所に付属している「食べる」「飲む」「遊ぶ」が島中に分散隠遁していて街全体で「泊まる」機能が成り立っている。朝食、鮨などのデリバリーもある。「米、野菜セット」には島味噌、小値賀魚醤も付属していて、幸せな島のご飯を楽しんだ。来島者をこの仕組みの中に溶け込ませるために「おぢかアイランドツーリズム」がきめ細やかに機能している。このサービス提供機能が、外注ではなく内在であることが「ツーリズム」による再生計画の成否に大きくかかわっていくのではないかと思う。上五島に新しい魅力を付け加えている人気ホテル「マルゲリータ」が、運営を「際コーポレーション」という全国的企業に「外注」しているのと好対照である。ネットを駆使した格安宿泊に慣れ親しんでいる私は正直なところ1泊¥29,000-を高いと感じていたが、そういう考え方では街は成長して行かないということがよくわかった。小値賀はわたしたちの国にも未来があるかもしれないということを語っているのではないか。やっと軌道に乗った「おぢかアイランドツーリズム」がさらに豊かに成長していけるように及ばずながら応援していきたいと思う。fbのmichio kinoshitaアカウントにほかの写真を数枚アップしています。

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木下道郎 ・ 建築家
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