
雪。パーシモンホール西側の並木。モノトーンの中央にかすかな緑。

葉の落ちたプラタナス並木の冬。AKB的に言えば鈴懸の木。私的には子供の頃聞いた「鈴懸の径」のクラリネットを思い出す。スズカケノキPlatanus orientalis。葉が繁っている頃にこのあたりでワカケホンセイインコの大群を見たことがある。今はどこに潜んでいるのだろう。陽が落ちるとからだも冷えてくるから御苑近くの行きつけの店での鍋を楽しみにしていたのだが土曜5時なのに満席。こういうのは堪える(笑)。

冬の新宿御苑は閉園時刻の4時半になると日が沈みかけている。くっきりと澄んだ冬の夕暮れが美しい。右端に不愉快な物体が写ってしまったのは間違いだが戒めのために切り取らずに置いた。
Sundown, yellow moon, I replay the past
と唄われるDylanの悲恋の歌のアウトテイクが収録されるはずの待望のbootleg seriesは今年出るのだろうか。

枯枝にきりっと輝く黄色はカリンの実。色味をほとんどなくした新宿御苑で遠くから目を引く。これも中国由来で英名はChinese quince中国マルメロ。学名Pseudocydoniaは偽マルメロの意。植物分類も西洋に仕切られている。近くの日当たりのいいベンチで龍野土産の最中を食べた。ほんのりと醤油風味なのはヒガシマル醤油の縁。西洋とは違う味わい。

透明感のある黄色が新宿御苑のモノトーンに消え入りそうな奥ゆかしいソシンロウバイ素心蝋梅。ロウバイ、蝋梅、唐梅、唐から渡ってきたのだ。英名はwinter sweetこれはいい感じ。バラ目サクラ属ではなくクスノキ目ロウバイ属。臘梅は晩冬の季語だそう、日本語も奥ゆかしい。

新宿御苑によく行く。冬は人出が少なめなのがいい。池に氷が張るほどの寒さでも鳥たちは元気だし葉が落ちているので挙動を掴みやすい。思った以上に花も咲いている。午後の西陽を受けた水仙群生の黄色が紛れていない白無垢に見とれた。地中海原産のフサザキスイセンの一種に付けられたpaper whiteという名は趣きには欠ける。

うちの事務所には教え子が3人いる。いつものように火曜日のランチに[lunette]に行ってカウンターが混んでいたので一人でテーブル席へ座っていると19期と18期がそろってやってきた。18期がすかさず23期に誘いの電話を入れて幸せな4人ランチ。知らないうちにチームワークも固まってきているようだ。コミュニケーションはたいせつだなあ。[lunette]には女の子に人気の独特な雰囲気があってここで愛を育みながら幸せになったカップルが知っているだけで3組もいる。