
もう15年も通っている日大生産工学部は習志野市大久保にある。大学の近くにある肉屋で原発禍の直後に撮った写真。もう7年が経つのかぁ。人々の記憶からは見事に消されてしまった。この肉屋には街に開かれた立ち飲み屋も付属していてバイトをしていた学生はもう卒業した。

この捨てられてしまったかのようにも見えるウシは西荻窪のある店の看板。近くの「鞍馬」は十割蕎麦なので時々行く。タンメンが感動的な「はつね」もすぐ近くだがいくら気に入ってもそうは食べられないのが悲しいところ。

住宅でも集合住宅でもクライアントが犬を飼っているケースが多いのはやはり犬の縁なのだろう。2015年に竣工した
[西荻の家]にはバニちゃんというバーニーズがいる。この時は仔犬だったのだが大きくなっているのかなあ。

事務所界隈に古くからある「しながわ三兄弟店」の一つ「味陶庵志奈川」は今はランチだけの店。空間も家具も小物も食器もそれなりの時間を積み重ねてきている。テーブル席がふさがっている時に座る小さなカウンターの目の前に置かれている犬も味がある。



冬の夕暮れは好きだ。一日には終わりがあり季節には冬があって生き物にも終わりがある。また朝が来て春が訪れるように命もまた繰り返すようにも思える。一日一日のひとつひとつを大切にしたい。ディラン流に言えば
It’s not dark yet, but it’s getting there
次は春に来よう。

淡水池の水辺には葦が繁茂していて枯れ色が美しい。カワウとカモ類が仲良く屯していて絵にもなる。観察窓付きの木製の壁が随所に用意されている。シャッターチャンスが延々と続いて持ち時間があっという間になくなってしまい汽水池までは足を伸ばせなかった。

臨海水族園の隣に鳥類園が在るのは知らなかった。淡水池と汽水池を囲むかなり広い鳥の天国だ。一部を駆け抜けただけだが身近にはいない鳥に出会った。淡水池の枯葦の陰で陸に上がって群れをつくっていた黒い鳥はよく見ると鼻のあたりだけ白いからオオバンのようだ。水に浮いている時とは見え方が違う。