遥かな時を渡って

お向かいからやってきた木彫りの犬と少女。かなり昔にイタリアで手で彫られたもののようです。いい雰囲気。なんでも齧ってしまうマルだけは要注意。海を渡ってきたもうひとつはスペインはセルビアの老舗の菓子ines rosales。オリーブオイル風味で甘いのですがアニスで香りづけしてあって、粋な大人の味。ワインにも合うような気がします。おそらく昔のままのロウ紙のような包装紙に電話は20番と書かれています。旧いものはいいなあ。
130109a.jpg
130109b.jpg

犬駆けまわる

パピヨンもコイケルももともとはスパニエルの猟犬系ですから、駆けるのが大好きです。かなり速い。冬の4時過ぎは見かけより暗く、走っている姿はうまく写りません。駆ける速度とカメラの動きを合わせるのは容易ではありませんから失敗作の山。寒かったなあ。
130108a.jpg
130108b.jpg

刻まれた時のかけら

私たちの事務所がある界隈は住居表示では新宿区西新宿と渋谷区本町が入り乱れていますが、ふるくは十二社と呼ばれていた色街で、昔からのお店が意外に残っています。「味陶庵志奈川」も50年近くの歴史のあるとんかつ屋でランチのお気に入りの一つだったのですが、何年か前から夜だけの営業になり今年夏には閉店してしまっていました。昼のお店として復活していたのをつい最近吟品ともだちに教えていただきランチ定番に復活。4種類のランチメニューの中で一番のお気に入りは「カレーフランク」です。月曜日は「山珍居」「宍倉」(最近出現したへぎ蕎麦)と共に定休。困ったなあ。
130105a.jpg
130105b.jpg

野性の誘い

フクが元気をなくして以来初めての玉川上水遠足。一時間を超えて落ち葉の散歩道を楽しんで来ました。路沿いには「野鳥の森」もあり望遠鏡でなにやら観察している人たちもいました。何箇所かで見かけたお知らせには「アライグマとタヌキの調査をしています」。10年以上前にウサギが一時期棲んでいましたが、アライグマやタヌキがいたらいいなあ。マルが落ち葉の山に勢いよく鼻を突っ込んでいました。
130106a.jpg
130106b.jpg

街の灯りはきれい

恒例の正月ヨコハマ。馬車道で地上に出て中華街まで歩きました。夜の照明はそれだけで写真になってしまっていますが、どこかよそよそしくて、アジアのヨコハマという感じに欠けています。中華街福建路での宴には満足。
130105c.jpg
130105d.jpg
130105e.jpg

懐かしい時流れて

45年前のPPM来日公演盤がついにCD化されたことは以前に書きましたが、CD化の際の蔵探しでなんと未発表曲が12曲見つかり2枚組Peter, Paul and Mary in Japan, 1967として届きました。休みに入ってからこればかりを聴いています。脂がのった時の演奏で、録音も秀一。あの頃の想い出が色鮮やかによみがえります。録音された1967年1月は都立高校受験の直前、PPMのコンサートに行ったのは同じ年の後半に再来日した時でした。勉強一筋の真面目少年にとっての唯一の息抜きだったと言えるでしょう。その当時は知るよしもありませんでしたが、Bob Dylanがすでに2年前に「フォーク」と袂を別ち、米国での音楽の時代は急速に変わっていました。あの時点でもうBlonde On Blondeが出ていたのですから驚きです。そのDylanとPPMの当時のマネージメントを同じAlbert Grossman(ユダヤ人ですね)が仕切っていたという事実もやはり驚きです。ちなみにこの時点で東海村の原発がすでに稼働していますが、商業用軽水炉1号の敦賀原発が稼働するのは1970年。ここで気付けば後戻りもできたのかもしれませんが、ディズニーや鉄腕アトムまで動員した周到なシナリオが経済成長を隠れ蓑に完遂されてしまいました。DylanもPPMも原発もアメリカ製、もっと言えばユダヤ資本。そういうことなんだなあ。
130102c.jpg
130102b.jpg
130102a.jpg
上から、夏に出た1枚物日本盤、日本盤(1枚目は1枚物と同じ)、米国盤(1枚目の通訳部分がカット)。

月夜の中庭

先ずは静かにお正月。月が明るく夜の中庭が凛としていました。日が暮れる前に長い散歩。ワインや春肴で緩んでしまった頭がしゃきっと戻りました。
130102.jpg

Profile

image
kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

New Entries

Comment

Categories

Archives(4185)

Link

Search

Library