月ではなく月色のフリスビー。ここのところのマルの超お気に入りを求めて鳴いていますが、鳴くのはいけません。鳴くと絶対に思う通りになりませんよ。マルは避妊手術のため今日入院。さみしいなあ。

唐草風ラグに犬模様。動物には島がたいせつ。マルはラグやマットなどの島、私には巷の島。ラテン語の島insulaには共同住宅という意味もあるとか。島が集まった群島を意味する英語のarchipelagoには図と地を逆にした「多島海」の意味もあって固有名詞としてはエーゲ海のこと。街がいきいきとするように、島のひとつひとつを大事にします。

Peter, Paul And Maryがフランスで録音し1965年にフランスでだけ発売された4曲入りの7inch盤Chantent En Francaisが届きました。Tch-Tch(Jane,Jane)とTu N'aurais Jamais Du M'aimer(For Lovin’ Me)の2曲はこの盤以外には収録されていません。この盤の存在は早くから知っていましたが曲目さえ1曲しか判らず、中古屋のカタログ上でさえ見かけたことがない幻のレコードでした。ネット上の検索エンジンの進化のおかげでしょうか、5年ほど前に渋谷にある中古レコード屋のブログでついに発見。ところが¥8,400という価格にひととき躊躇した隙に、あろうことか買い逃し、臍を噛んだままになっていました。今年になって16日にフランスのサイトで発見、今度は迷わずに入手しました。€7.70+送料€6.00。パソコン上の操作だけで10日で届くのですから便利になったものです。価格からすると市場ではたいした価値はないようですがPPMを音楽の原点とする私にとっては大切な1枚。こいつぁ春から縁起がいいや。

深夜の[doghouse]中庭から東を見る。高性能カメラのおかげでこんな写真が撮れました。冬の未明の中庭は間違いなく寒いのですが、ここの空気が脳に与える刺激は好きです。

マルの犬種コイケルホンディエについて
去年10月27日少し触れましたが、あの時は細長かった尻尾がだんだん開いて?きました。元気な尻尾に誘われてつい遊んでしまいます。1歳になる頃にはもっと毛が長くなってふさふさになるはず。それで鴨を誘き寄せられるかどうかは、わかりません。


アルジェリアで痛ましい事件が起きました。情報の錯綜ぶりがかの地の闇の深さを物語っています。マスコミは「イスラム過激派」「テロの連鎖」で事態を括りますが、欧米諸国の何世紀にもわたる搾取が生んだ歪みが根底にはあり、欧州経済の破綻のツケをかつての植民地での武器償却・資源略奪で購おうとする一連の動きが今回も引鉄になっています。大きな流れに翻弄される尊い命。傭兵も民兵も労働者もみな「しがない歩兵」。ディランの1963年の作品
Only a Pawn in Their Gameの邦題です。あの時は南部の一白人による公民権運動のMedgar Eversの狙撃。使い捨てられるのはいつも歩兵です。ところで渦中の日揮は我が家の就職浪人が落ちた会社。親の気持ちが子に伝わらないのはどこにでもある話なのでしょう。成り行きによってはこの悲劇に私自身が引きずり込まれていた可能性もなくはないと思うと、身が固くなります。マルはお気に入りのクッションで爆睡。犬はいいなあ。

我が家の受験生は今日昨日とセンター入試。穏やかな天気でよかった。私のような非常勤とは違う大学の先生は監督官でたいへん。秒針のある時計を持参する必要があるとかで、一昨日腕時計の電池を探していました。スマホは持ち込めないそうです。その昔彼女を追って飛んだエールフランスの機内で求めたその時計は「あの時」から止まったままだそう。かっこよすぎる話に相槌を打っている傍らから「私が動かしてあげましょうか?」と女子学生。思いもかけぬ反応に一呼吸置いて胸が熱くなりました。いいなあ。我が家には冬の陽射しの中の犬。
