あっという間に桜満開。[doghouse]の通りの古木、みごとです。犬たちはこういうものにはまったく興味がないようです。休日の朝の散歩は花に誘われるまま。彼らは少しとまどっているかな。

久しぶりのマル。相変わらず元気です。寝ている写真が多いのは、動いていると写真に写りにくいから。kooikerhondje (コイケルホンディエ)、もともとのオランダ語でこう綴られるようで、Wikiによれば英語もフランス語も同じ。イタリア語の項目はまだありません。

スリランカへの旅から使い始めたDSC-HX30V。広角から光学20倍望遠までカバーする高性能コンパクトデジカメの威力は抜群で、同行3人のうち2人とスライド会参加者の1人が同じカメラに買い替え、
居住空間デザインコース謝恩会に4台が勢ぞろいしました。うれしい。画像処理能力は高すぎるくらいで、暗くても酔っていてもなんでもそこそこに写ってしまうので、私の撮影の腕はおそらく落ちてきていると思います。昨日のヴェネツィアの写真はNikomatに200mmレンズを着けて撮ったエクタクローム。28mmと50mmと計3本のレンズを持ち歩いていたのですから、今とは大違いです。高価なエクタクロームを無駄に使うわけにはいかないので、今とは違って被写体の選定と構図には神経を使いました。そんな状況にもかかわらず猫、犬、食べ物、街のスナップなどを少なからず撮っているのが私の個性なのでしょう。街を見る視点は昔から変わっていないということです。写真は灯りのコロネードがライトの照明へと繋がる謝恩会場セッティング。楽しい巣立ちの宴でした。

「ヴェネツィアに学ぶ都市の思想と文化の仕掛け」。私としてはビエンナーレという「仕掛け」よりもヴェネツィアという都市そのものの方に関心があります。サンマルコ広場のフォロ・ロマーノの残滓、ナポレオンの遺したジャルディーニ、イスラムなど東方文化の跡など古今東西の文化が織りなす建築の複合体は刺激的です。ヴェネツィアでは居住者が減少傾向にあるとのヴェネツィア建築大学学長レストゥッチさんの話。都市の魅力は豊かに暮らす人々あってこその話ですから、由々しき問題だと思いました。ということは、1985年に訪ねた時にはどこの街よりも多くいた猫が、今は減っているはず。要は器か中味かではなく「器と中味を合わせた都市」。写真はその時のサン・ジョルジョ・マッジョーレ。ヴェネツィアだけでなくすべての都市がcitta unica(他にない街)だといいな。

突然の陽気もあって新宿中央公園の桜が開花。カメラを手に花を愛でる人々の賑わいは、ブルーシートの住まいの撤去を余儀なくされた人々には、ちょっとうるさいかも。

日曜日も仕事をしているご褒美に昼は鞍馬。この季節だけの柚子入りとろろ蕎麦をいただきました。さすがにいい蕎麦です。満足。


Iva Bittováの新作が届きました。ECMに関してはアメリカ盤を売ろうとするAmazonよりドイツ盤扱いのHMVの方が早く安い。肉声とヴァイオリンによる身体表現は本質的に変わっていないところに敬服。ECMレーベルだからという配慮はまったくなかったように思います。従って仕事中のBGMには不適。[doghouse]でJBLを鳴らして聴くことにします。

