
江戸東京たてもの園。しばしばテレビドラマの背景として使われている昭和初期の街並みの夜景は普段は体験できない。武蔵美の建築学科も協力して影絵や映写会も行われていて多くの人々でにぎわっていた。いいイベントだと思う。

江戸東京たてもの園のライトアップ。照明デザインは居住講師仲間の岩井達弥さん。入口で懐中電灯が配られるほどの暗めの照明設定がいい。紅葉と古民家が暗闇の中に浮きあがっている。コンデジまかせで撮ると不自然に明るい映像になってしまうのでスマホが大活躍した。

ピンクのカーネーションがデスクを明るくしてくれている。ナデシコ科ナデシコ属。撫子のほかにこんな漢字もある。

どちらがいいかという話は別にして野球発祥の地では試合は勝ちか負けかで引き分けがないのに対して日本では引き分けがある。たまたまMLBのワールドシリーズでダジャーズが18回裏にレッドソックスにサヨナラ勝ちした日に日本シリーズは12回で引き分けとなった。アメリカでサッカーが流行らないのは引き分けがあるせいだという話もある。ゲームのルールひとつとってもお国柄があるということ。写真は谷津干潟のアオサギなのだがこのポーズをこの角度で撮ると別の生き物のようだ。

うちのスタッフの卒業設計最優秀賞の舞台となっている富士の麓の四尾連湖が事務所の前の花屋さんのお気に入りのキャンプサイトだったという不思議な縁のはなしは以前
このブログに書いたのだが、フェイスブックのおせっかいのおかげで山の中の小さな湖の縁で繋がった二人の誕生日が同じであることがわかった。フェイスブックがいろいろとおせっかいなことをするのは収益を上げるための仕掛けに過ぎないのだが、知り合いの誕生日をまめに教えてくれるおかげでコミュニケーションチャンスはずいぶんと増えている。神田川を闊歩するセキレイは楽しそうだ。

葉山に行った。目的は県立近代美術館の「アルヴァ・アアルト−もう一つの自然」展。ヴィトラ・デザイン・ミュージアムとアルヴァ・アアルト美術館企画の巡回展というだけの見応えあり。模型台の下が展示用図面ケースになっているのに感心。ただし建築家展とは思えない混みようで抽斗を引いて図面を見終わった後の閉めるタイミングが難しい。講堂で開催された島崎信さんのレクチャー「家具から探るアルヴァ・アアルト」も興味深かった。建築、家具を設計するだけでなく、それらを創り出す仕組みにまで取り組むアアルトの行動力を知った。フィンランドの自然を中心に据えた戦略も見事だ。講演会の司会は見覚えある人だなあと思ったのだが、ワークショップ時代の1992年にfrom DANCEでお世話になった水沢勉さんだった。声をかけることができてよかった。館長だ。葉山の海が見える大きな窓のあるのびやかな空間にアアルトの家具や照明がセットされたAalto Roomで余韻に浸れたのもよかった。彼と縁の深いArtekとiittalaの協力によるものだそう。今回は駅から珍しくバスに乗ったのだが、ついに本格的に席を譲られてしまった(苦笑)。気持ちがあたたかくなる小旅行。

ワークショップOGのjamms仲條さんのリノベ作品を見に行った。流れを汲むディテールがあちこちにある上にレバハンが私のと同じなのがかわいい。彼女はワークショップ末期に入社して3分割後は私の事務所に転籍して力をつけて巣立っているからより身近に感じるし、気になる部分を見つけるとつい私自身を絡めて詮索してしまうから面白い。クライアントとの関係を楽しんで仕事をしているのが空間に現れているところは、私とは違うから、うらやましい。ワークショップOBとも出会って一緒に記念撮影におさまったりして楽しい時間を過ごした。年月が幾層も積み重ねられたということだ。余談だがjammsの横関さんは犬的で仲條さんは猫的と断じている人がfbにいた。建築のはなしだ。ふむふむ。