
週一での富士麓通いは高速バスの旅。下界の天気が良くても雲を纏い寄せていることの多い富士山が先週は低く棚引く雲からぬっと顔を出していました。

ピアニストの瀬川裕美子さんが送ってくれた鈴木治行さんの作品集CD[ratio]を聴いています。作曲者自身による解説を読むと、「微分音」という未知の単語が出てくる半面、「反復」「比率」「構造」「テクスチュア」といった馴染のある単語が少なくないのが不思議。Dylanばかりではない音楽との出会いもまた楽しいですね。写真は京町家の三和土に埋め込まれた石。相当の時間の経過が柔らかい形に表れています。「比率」というよりは「悠久」かな。

ちょっとした縁で立ち寄ったオペラシティアートギャラリーの「鈴木理策写真展」。私のような写真愛好家と写真家とはまったく次元が違うことがよくわかりました。余分なものを削ぎ落とした写真はミニマリズム建築と相通じるところがあるような気もしますが、写真のほうには計り知れない抒情があります。写真の強い個性にぴったりと合った会場構成も斬新でした。うれしいことに写真撮影可だったので雰囲気をご紹介します。壁に並んでいるのがwhiteと題された一連の作品の一部です。漂白の印画紙のように見えるひとつひとつにも作品番号が振り充てられています。

およそ40年ぶりの逗子マリーナには名前の前にrivieraが付いていました。別世界なのは昔と変わらないようです。打ち合わせはなんと新島から戻ったばかりのクルーザーの船内。40年前のマリーナの記憶は苦く塗りつぶされたままですが、それは遥かな過去、今度はいい仕事になる予感がします。Wikiによればrivieraはもともとイタリア語で「海岸」「湖岸」「川岸」を意味する普通名詞だそう。

池袋で鰻を楽しんだ勢いで、久しぶりのディラン・バーpolkadotsへ。たまたまopen mic dayで私以外はギター片手に歌うお客さんばかり。ディランの曲は少な目で、オリジナルもあればニール・ヤングやゆずもあり。かなり巧い人もいます。いずれにせよカラオケとは違って気持ちよく聴けました。こういうのなら自分でも演ってみたいなあとか思いながら、ハートランドで酔いを醒ましているところにディラン・コレクターの
立見さんが現れ、楽しいディラン談義の始まり。おかげで牧野良幸さんとも知り合いになりました。縁は面白い。この日の私のTシャツが水玉模様だったのはまったくの偶然です。店主の
「東京Bob」さんのロンドン公演のため、9月20日〜30日は休業だそうです。拍手!

ガラス屋根の下の夜半。ハロゲンの灯りに映える紅い小さな花。水引草はよくある間違いで正しくはミズヒキ(水引)。Persicaria filiformisタデ科イヌタデ属。