海浜船鴎篊

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いつの間にか月曜指定の休日が4日にもなってしまったおかげで、大学で月曜日に授業を持っていると、休日出勤が多くなってしまう。ちなみに2019年だと土日以外の休日14日のうち11日が月曜日。今年の第3クォーターは8回中3回が3連休の最終日。そんな或る日にたまたま授業が早く切り上がってしまっても急につきあってくれる人はいないし犬も子供もいないので、葛西の海辺に寄り道をして独りぼーっとしている時の一枚。うっかりgrutto passを持ち合わせていなかったので臨海水族園には入れなかった。何も考えずに望遠で鴎を追っていて写った。船、鴎、篊の3点だけ捉えた方がよかったのにとは思うが、気に入っている。

相田みつを

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grutto pass #11。銀座一丁目界隈の夕暮れに間ができてしまうので、三井記念美術館に寄ろうと思ってgrutto passをチェックして、17時までなのに今度は気づいた。すかさずfinding museumを開いたらすぐ近くの国際フォーラムになんと相田みつを美術館がある。いくら何でもとは思ったけれど一時間以上バールで待つのはアブナイので思い切って入ってみた。もちろんgrutto pass。先入観をコインロッカーにしまって作品に臨んだけれど違和感はほぐれない。それならばひっかかるわけを探し出そうと余すところなく字を読み2本のビデオも観た。ほとんど宗教に近い尊大さ。それだ。教練の軍人との軋轢から徴兵試験に落ちている。兄二人を戦争で亡くしている。棘は奥深くにしまって文字はやわらかい。美術館の通路には洞窟のような穴が二つ穿たれていてそれぞれ木のベンチが設えられていた。そこに座ろうとは思わない。意外なgrutto pass効果(笑)。

東急東横駅

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1969年まだ高校生だった頃に東横線沿線に住むようになって以来渋谷駅との付き合いは永い。あの頃は駅前のaaで「じゃじゃ麺」。それから何年も経った2013年の副都心線乗り入れの頃から渋谷駅は「いつまでも終わらない工事中」状態に陥って、通り過ぎる方が無難な駅になってしまっている。駅周辺には巨大な建築がいくつも計画されていてそちらの工事も合わせて進行している。建築家がそれぞれ技の限りを尽くしても全体計画がお粗末だとまともな都市空間にはならないだろう。都市空間に最低限必要なことでさえ「工事中だからまあいいや」の無責任さを見せつけられているから不安が募るばかりだ。車椅子、ベビーカー、トランクの類は渋谷駅乗換に適合していない。13日に駅南側につながるstreamが開業してもその渋谷駅の混沌は何も変わらないが、ビルの低層部分の中にまで街が途切れなく続いて行くように共用部分が屋外になっているのはいいと思った。ファサードにランダムに取り付けられた意味不明の美しくもない白い板切れは、好みを言うことができるなら「きらい」だが、低層部の経済原則に抗った「余白」を正当化するための隠れ蓑なのかもしれないとふと思った。旧東横線渋谷駅の屋根壁が一部遺されていて50年前から付き合ってきた私には懐かしいが、これが意味のある記憶の継承なのかどうかは全体が完成してみないと判断できない。床にある杜撰なフェイクのレールを見ていると不安になってくる。どうでもいいことなのだが鉄道への愛は微塵も感じられない。「インスタ映え」すればいいとくらいにしか考えていないのだろう。おかげで哀感あふれる写真が撮れた。

写真美術館

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grutto pass #10。恵比寿に土地を見に行く用ができたので写真美術館に寄ってみることにした。grutto pass対応施設をマッピングしてくれるfinding museumというアプリを見たら近くに目黒美術館があるので中目黒から歩こうと思った。柿の木坂から蛇崩緑道を辿って行ける祐天寺にもマークがある。それなら祐天寺から目黒美術館も歩けばいい。そういう訳で、雲がすっかり無くなったのをいいことに結局家から恵比寿までの散策を楽しんだ。写真美術館の企画展では石田尚志のシングル・チャンネル・ビデオ「海の映画」のmovieとanimationを行ったり来たりする「動画」が興味深かった。仔鹿が死んで自然に還る永い時間をロボットカメラで捉えた宮崎学のseries Death in Nature「冬・ニホンジカ」。雪を被って白い脚のかたちに鳥が留まっている写真に強く惹かれた。雪が解けるとキツネとテンも写っていた。大自然。外に出ると青空で休みの日の人並みの中をlogroad、bridge、streamとぶらぶらして積算歩行距離は16.6kmになつた。写真はstreamの大階段。いつでも若者は敏感だ。

日米地位協定

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街でなにかを手渡している人に出会うとほとんど反射的に手が出てしまう。新宿駅西口の動く歩道ではフリスクの試供品、清涼飲料、アイスコーヒーなどけっこうありがたいものに出会うこともあるが、いつものように都立大学改札前で手を出したら「赤旗」だった。興味がなくても一応目を通すところが我ながらえらい。敗戦後73年経ってなお米軍が駐留している「敗戦国」日独伊の地位協定の比較に唖然とする。独伊は締結後たびたび改定していて米軍基地内に自国法律が適用され警察権も及ぶのだそうだが日本はこの不条理な関係を耐え続けている。ちなみに国連憲章で「敗戦国」を規定する敵国条項の削除は1995年に決議案が採択されているが手続き上いまだに削除に至っていない。いざ領土問題となるとロシアも中国も「敗戦国」に領土を議論する権利はないと言い始める。写真はブラジル先住民の椅子展から。

地下鉄博物館

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grutto pass #9。ちょっと時間があったので地下鉄博物館に寄ってみた。これもパス効果。メトロ24時間券も必須。日頃丸ノ内線との乗り換えに難渋している新宿三丁目駅の模型が興味深かった。池袋方先端の問題の階段はまっすぐで実際とは異なっている。降りて行くと狭くなるテーパー階段があんなに狭いのはきびしい。エスカレーターつけたのは間違いだな。

下村兼史写真展

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日経新聞は朝日新聞に輪をかけて自民党の大本営情報を垂れ流す偏向紙なのだがプロ野球の署名記事と一番裏の文化面は読む価値がある。「100年前にカワセミを撮った男・写真展」が開催されることに気づいたのもその文化面の記事のおかげだ。予てから気になっていながら、我孫子なので足を運びにくい、山階鳥類研究所の主催。野鳥写真の先駆者下村兼史さんの写真を堪能してきた。写真は葛西の野鳥園で再会したアオアシシギ。環境も合わせて写し撮ろうとしてはいるのだが、もちろん、足元にも及ばない。

ならしのスタディーズ

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日大生産工学部デザインコース2年3Qの課題は大学前の街「(習志野市)大久保」の活性化が主題。大学近くの市民プラザ大久保で開かれる「ならしのスタディーズ」に学生たちがゲスト参加するというので、遠いなとは思いながらも、顔を出してみた。テーマは「習志野市のこれから」。学生たちはこれまでに積み重ねてきた街の活性化の提案を発表。ほかに市民プラザと商店街からも発表があって、50人を超える参加者が3グループに分かれて意見交換。思った以上に活発に意見が飛び交って2時間があっという間に過ぎた。街に期待することは人それぞれだが、仕事の仕方や街とのかかわり方は確実に変わって来ている、という印象。ナマの声から学ぶことは大きい。写真は設計演習初日に学生たちと大久保の街を探訪しているところ。

住宅地空撮

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宮脇さんの高幡不動の住宅地空撮のためにドローンが飛ぶのを見学した。パソコンで定めた飛行計画に従っててきぱき仕事をする。基本的にはGPSで位置を識別するのだがその精度はメートル単位で、離陸地点に正確に戻って来るのは目印のマークを撮影して画像認識できるからだそう。ホバリングして静止することもできるから安定した動画が撮れる。中国製で軍事技術を汎用した成果だという。こんな精密機械が20数万円というから驚きだ。粗悪品をつくっていた国がいつのまにか先進技術大国に成長しているのだ。撮影した情報が本国に吸い上げられる仕組みが埋め込まれているというおまけつきで、合州国では使用禁止になっているという。ボーっとしているうちに世界は怖ろしいビッグデータ社会になっている。写真はブラジル先住民の椅子展から。

isamu noguchi

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grutto pass #8。オペラシティー。隣りで先端アートの洗礼を受けた後のイサム・ノグチが格別だった。やはり見応えあり。作品解説はほとんど不要と言ってもいいだろう。開催の意義に半畳を入れるつもりはないのだが、あのギャラリーにおさまりにくいもの、例えば大きな石の彫刻とか「あかり」とかは数を抑えて、もう少し間を考えた見せ方をした方がいいのにと思った。庵治の蔵の中での体験と想い比べると負けてしまう。ところ狭しと「あかり」が並ぶのはうれしくない。一方興味深いものはほかに数多。1930年に紙にインクで描かれた「北京ドローイング」が新鮮な驚きだった。「私の無」の英語タイトルがMy Muだったりするところも面白い。写真は同展から1950年作の「こいびと」。18日放送の鈴愛と律は感動的だったなあ。
 

AI

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grutto pass #7。イサム・ノグチ展の隣のinter communication centerで開催中のopen space 2018 in transitionも覗いてみた。入場料無料だけれどもgrutto pass適用でスタンプも用意されている。AIなどの先端技術を使ったアートを展示している。なんだ無料かと高をくくっていたらそれぞれがたいへんな力作。文字による説明をしっかり読んでもよくわからない作品も多く、「こども向け鑑賞ガイド」が役に立った。AIの進化は驚くばかりだが先日のNHKスペシャルで紹介されていたシカゴでの犯罪に関連する確率の高い人をリストアップする試みなどアブナイ適用例も少なくない。音楽でもアートでも五感による素朴な感動がたいせつ、などと言っていると、世の中について行けなくなったりするのだろうが、それでもいいかな。写真はブラジル先住民の椅子展から。対極。

鴎鵜鶺鴒鷺

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grutto pass ##。築地を離れる頃にはまた雨がしとしと降っていた。時間にゆとりがあるので水天宮の浜口陽三ヤマサ・コレクションに寄ることになった。メトロの乗り継ぎがしっくりいかずに経路の選択に迷っていたら、歩かない?ときた。我が意を得たりと傘をさして隅田川畔へ。風もあってびしょびしょになったが、鴎、鵜、鶺鴒、青鷺、仄かに汐の香の水辺逍遥は楽しかった。よく歩いたよね、と辿り着いたら、なんと休館中。顔を見合わせた。11月再開とあったから11月1日期限のgrutto passで行くのは難しいだろう。

鳥藤親子丼

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築地の鮨屋の大将にはお薦めの食事処も尋ねた。当たり前かもしれない、魚はあんまりねということで、「鳥藤」の名が先ず上がった。それからシュウマイ、吉牛並びのカレー屋、団子。いきいきした魚介類の中をひとしきり歩き回った後、場内の鳥藤をめざした。やはり長蛇の列で、大将の「並んでは食べない」を思い出して場外の分店へ。2人待ち10分。「親子カレー」に惹かれたが「親子丼」を選択。おいしかった。鳥スープも抜群。「親子丼しお二号」も気になる。場外はそのまま残るそうだから、また来るのかな(笑)。

築地市場雨

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もうずっと以前から築地市場に行ってみたいと繰り返し思いながら実現しなかった。移転が決まって強く決心をしながらその移転の延期に救われて安心しているうちに、いよいよ切迫詰まって行くことを決めた日にちが9月15日。なんとマグロ競り見学の最終日だった。前日の毎日新聞に14日の申込行列が記事になっていて、5時開始の受付が2時で120人の定員に達したという。豊洲では階上からガラス越しの見学になるという。14日は近くに宿を取っていたので、並べなくはないが、連れを巻き込んでこういう時間の使い方をしていいものかどうか迷った。中條正義展に顔を出した後とりあえずネットの情報から選んだ手頃そうな鮨屋を目指した。案の定の満席で紹介された格上の系列店におそるおそる入った。丁寧な技が施された握りを堪能して気持ちよく生酛がまわって大将ともことばをかわした。競りの見学のことも聞いてみたが、何も知らない代わりに、すっと入っちゃえばいいよと教えてくれた。10時くらいだったか帰りに行列を確かめに寄ったらもう十数人。並ばない決心ができた。翌朝は精一杯早起きをしたけれども競りが終わる頃に場内へ。想像以上の活気に圧倒された。立って運転する電気運搬車が狭い通路を音も無く猛スピードで走る。パイクも自転車も人も走る。湾曲した平面を待つ独特の上屋が力強い。床仕上げのピンコロが丸くすり減っている。外は雨だ。小さな店が連なる棟違いの長屋群には無数の行列ができている。フレードランナーの世界。永い時が積み重ねられた空間の力が生き生きした魚介類とあいまって高密度の熱気に満ちている。感動した。この時空を棄ててしまうのは無念。カジノなどもってのほかだ。

河合寛次郎

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grutto pass #6。庭園美術館のロッカールームで初老の婦人に声をかけられて河合寛次郎展を薦められた。「ぐるっとパス」仲間であることがわかったからなのだ。初めてのパスを使い始めて気づいたのが、思ったより仲間が多いということ。しかもほとんどが年配の女性だ。暇を持て余した庶民の知恵。男は「青春18きっぷ」、女は「ぐるっとパス」。善男善女、みなかわいい。ところが暇がそれほどないのにこの手を使いこなそうとすると、つい余計なところまで出かけてしまって忙くなり過ぎる(笑)。河合寛次郎も有り余る造形力を警戒していたからパスがなければ来ていなかったに違いないが、百聞は一見にしかず、魅力的な人だということがわかった。「私は私を形でしゃべる」と自ら語り金属や石や木のなかに潜む形を外に引き出すのだそうだ。表現は驚くほど多種多様多彩。陶芸どころではなくなった戦時には文字による表現にかたちを変えて創作を続ける強かさがいい。猫もいたし犬もいたが(あたりまえだが)脱帽。大きな写真は新聞広告の切抜に弟が額というか枠をつけた「連結器写真新聞切抜き」。おもしろい人だ。8月の京都で行きそびれた河合寛次郎記念館は彼自身の設計だそう。作品ばかりかお気にいりのモノが空間を埋め尽くしている。代わりに学生たちと甘い茶を飲んで時間をつぶしてしまったことを今は少し悔いている(笑)。

ode to billie joe

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amazonが私の嗜好をかなり正確に把握していることは予てから気づいていたが、amazon.usaがpretty birdというかわいい鳥が大写しされたCDはどうかとメールして来たのには驚いた。鳥関係のモノをネットで買ったことがないからだ。中身はフォークよりのカントリーのようだが知らないミュージシャンだなあと忘れかけていたら、五十嵐さんのfb音楽情報に同じCDが登場していてBobbie GentryのあのOde To Billie Joeのカバーも入っていることがわかって、結局amazon.co.jpに頼んでしまった。Blonde On Blondeなどで好演を聴かせてくれたCharlie McCoyが3曲で参加しているのもうれしい。Jesse WinchesterのLittle Glass of Wineが出色。さすがamazon、鳥はたまたまで中身で判断しているのだ。chemexもdog page-a-dayもpretty birdもamazonに事務所に届けてもらった。若いスタッフの手を煩わせてしまって申し訳ないのだが、我が家に送ると母に常ならぬ負担がかかる。彼女は「またなにかきましたよー」と笑いながら荷解きから風袋廃棄までやってくれる。私に任せるとゴミを貯めるからなのだが、うれしい。

visions of johanna

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フジロックの後に続いたDylanの極東ツアーは8月28日に終わった。セットリストはほぼ不動だったが結局シナトラナンバーの復活はなかった。苗場でのノリがきっかけになったのだろうか。いずれにせよ私としてはうれしい。苗場のあとの14回のライブで新たに加わったのはわずか4曲だがそのうちの3曲はサプライズと言える。不思議な人だ。シドニーの小さなハコでのVisions Of Johannaはなんとピアノ弾き語り風アレンジ、最終日のクライストチャーチではコントラバス弓弾きのLike a Rolling Stoneと13年ぶりのIt Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cryヘビーブルース仕様が登場した。10月からの合州国ツアーとフィラデルフィアのオペラハウスこけら落とし公演で今年は計77回ということになる77歳。夢の中でバワのルヌガンガのような美しい芝生の庭園に立ち寄ったら「ディランさんが犬を連れてリハビリされていますので、そっとしておいてあげてください」と(日本語で)言われた。会えなかった。写真はブラジル先住民の椅子展から。
15日にニューヨーク公演7回が発表されて2018年は計84回になった。

love me tender

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週に1度うっとりとこの曲を聴いているうちにCDを手元に置きたくなってしまった。ダンボール箱のなかにある2000枚のLP、3000枚超のCDのなかにどういうわけかプレスリーはDylan作のTomorrow Is a Long Time 1曲しかないのだ。TVドラマに合わせて出たばかりのベスト盤には彼の唯一の社会派曲In the Ghettoが入っていないので同じような選曲でそれが入っている十数年前に出た#1ベストの方をゲット。exelのライブラリーに登録して驚いた。同じCDがなんと十数年前に記録されていた。とんだ犬智慧。箱から発掘したら大切な人にあげる(笑)。中身も意匠も同一だが昔のはRCA製で今度のはSony製。時代は変わる。それにしてもいい曲。歳とったなあ。ドラマは昨晩で終了。写真はブラジル先住民の椅子展から。

浜離宮庭園

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grutto pass #5。ぐるっとパスがんがん使っています。11mmもの厚さがあるチケットブックがうれしい。対象の92施設の中には\100引きとか常設展のみ無料とか魅力の少ないのもあるのだが全館無料が68施設もある。私はこういうものを極限まで利用しようとする性質なので有効期限の11月1日まで忙しい。土曜日は汐留に用があるついでに近くの浜離宮庭園へ。暑さは峠を越したからと思っていたがそうでもなく、周辺は高層ビルが立ち並び車が走り抜ける歩行者を蔑ろにした環境なので辿り着くだけで大汗をかいた。庭園に足を踏み入れたらもう暑さどころではなく時間まで我を忘れて花や蝶や鳥を追った。蝶が舞うオレンジ色の花畑のキバナコスモスはコスモスとは同属異種だそう。海水を引き入れて造られた日本庭園に屯する鵜はウミウなのだろうか。今は取り巻くスカイラインが支離滅裂だが海との際に造られた庭園は魅力的だ。ここが鴨場だったのだから羨ましい。海を挟んで目と鼻の先にある築地市場は来月に移転する。

鲍勃迪伦衫

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今年のBob Dylanフジロック出演を記念して日本で企画されたCD「ライヴ:1962-1966〜追憶のレア・パフォーマンス」の選曲は賢い。欧州の著作権法対策で形式的に発売され市場に出回ることがなかった膨大な音源の中から最重要の30曲を厳選し彼のデビューからロック転向へと至る激動の5年間を2枚のCDに凝縮させている。このうち14曲は私のライブラリーにもあるのだがこんなに巧く編集したことはないのでほとんどの曲が眠っていた。こうして曲目の重なりなく代表曲がほぼ時系列に並んでいるのを聴くと彼の凄さがあらためてひしひしと伝わってくる。あまりに出来がいいコンピレーションなので結局全世界で発売されることになって、おそらく日本サイドは駆け引きをしたのだろう、日本盤のみ“Judas!”で有名なLike a Rolling Stoneが最後に収録されている。おかげで収録時間なんと82分49秒。ジャケットデザインも日本製だから珍しくよくできていて、日本のファンとして鼻高々だ。amazonでは洋盤は\1,852だったから、1曲多いだけで\3,024もする日本盤はどれくらい売れたのだろうか。その日本盤販促アイテムの「みうらじゅんデザインTシャツ」を抽籤で77名、はさすがにハードルが高そうなので、できるだけ手元の遊休資産を活用して応募したら、なんと幸運なことに当たった。うれしい。家宝にする。中国語ではBob Dylanは「鲍勃迪伦」、「衫」はシャツ。17年前の今日2001年9月11日にDylanの”Love And Theft”発売。この日にSeptember 11 attacksが起こって世界が一段と険しくなった。
 

雪晃木雪苺

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日曜日はいつもの出勤時刻より少し遅めに家を出た。パシモンホールの樹々には珍しくオナガがいていつもなら遅れてはいけないと思って長居はしないのだがゆっくりと観察。鳥は気長に時間をかけないと楽しめない。新宿駅からの動く歩道は日曜日は休んでいたはずだが何故か動いていたかわりに公園でもぶらぶらしてゆっくり事務所に着いて、しまった、それでも一番乗り。デスクの上で迎えてくれたのは白い実がかわいいシンフォリカルポス雪晃木snowberry。一か月ぶりに営業を再開したハナミドリでやっと手に入れた。ネットからBob Dylanの1992年Bromberg Sessionを引っ張り出して聴きながら快調に手を動かしているうちにだんだんスタッフも増えて来た。音楽の流れる仕事場もたまにはいい。
 

卒業謝恩会

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2015年の卒業謝恩会の籤でいただいたchemexを割ってしまった。ガラスと木と皮と紙で美味しいコーヒーを淹れる優れもの。39年前に初めて設計した住宅の厨房カウンタートップは200角のタイル貼りで、木片を留める革紐をその上で締めたら切れてしまい勢いで本体が倒れた。幸せな会に学生たちが選んでくれた思い出の品だったのに残念。潮時?。そろそろこちらが卒業なのかなとか思う間もなくamazonから発注翌朝に代替品が到着。これで今までどおり、というより前のよりガラスが厚くしっかりしている。あえて割高の「正規輸入品」にしたからだろう。そんなものさ(苦笑)。こうして安くて便利だからとamazonに頼っているうちにamazon主導の市場になってしまうのは困るのだが、欲しいものを探しに行く時間をつくるのはなかなか難しいし、困った。写真はブラジル先住民の椅子展から。

鴎外記念館

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grutto pass #4。「舞姫」を書いた帝大出の軍医は嫌いだ。陶器二三雄の設計した建築もわざわざ見に行くほどの興味はなかったのだが、それこそパス効果、夜の会食までの時間調整を兼ねて文京区立森鴎外記念館へ。内部の打ち放し主体のミニマリズム空間は好感が持てる。道路側ファサードで異彩を放っている金属ルーバーは展示空間からは認識できず、図書室や事務空間の目隠しでしかないようなのは残念。山手線が環状運転を始めたころの地図や写真は見ていて飽きなかった。加賀乙彦、安野光雅、平野啓一郎が鴎外を語るビデオは食わず嫌いの私に多くの刺激を与えてくれた。「空車」(むなぐるま)か安野が熱く薦める「即興詩人」でも読んでみようかと思ってしまうのだから私も素直だ。勢いで鴎外が考案したという「東京方眼図」をお土産にしてしまった。受け取ったレシートには「指定管理者樺O青社」とあった。なるほどね、と思うのは偏見だろうか。

公園鳥犬猫

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スマホのhealthアプリによると、日平均歩行距離が2ヶ月前までの8.0から7.0kmに落ちている。熱いからと副都心線に直行して西新宿から歩いているのが原因だろう。そう言えば少しだがからだが重い(笑)。というわけで昨日の朝から渋谷で降りて5階分を登りJR新宿から歩くようにした。実はこれが平均所要時間が一番短い経路。新宿中央公園を抜けるから鳥も犬もたまには猫もいて楽しい。夢中で歩いて撮り忘れたので、写真はブラジル先住民の椅子展から。

愉楽犇弑逆

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林真理子の新聞小説「愉楽にて」が終わった。やたらと多い登場人物のほとんどは酷く豊かで社会的な地位も高く「愉楽」だけが感心ごとだ。その日常を描く作者の筆にも熱さが感じられない。そんな煩わしいものを読み欠かすことがなかったのは、50過ぎの女性についての記述が興味深かったからだろう。どんなひとにも同じように「死」が訪れるというオチが取って付けられて、終わりは淀みがなかった。終わった次の日には紙面の同じ場所に違った小説が載っている。これはすごい。池澤夏樹「ワカタケル」。雄略天皇の物語と聞くと退いてしまうけれども、今のところ熱い文体に引っ張られている。弑逆、犇、喋々喃々、嫋嫋、3日分でこれだけの日本語に初対面なのだから、本はたいして読んでいないということだ。失礼しました(笑)。写真はブラジル先住民の椅子展から。

庭園美術館

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grutto pass #3。庭園美術館に着いた時は台風21号由来の気まぐれな雨が降っていた。緑いっぱいの庭園にもアマゾンの奥地で創り出された作品群にもぴったりの雨。アールデコの洋館も伊東豊雄の会場構成もよかった。特に新館のホワイトキューブのジャングルに置かれた大きなクッションにからだを沈み込ませて動物たちを眺めるのが素敵だった。何と言っても主役の動物たちが素晴らしく、たくさん写真を撮ったのでそのうちに次々とアップします。いい時間だったなあ。

戸栗美術館

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grutto pass #2。松濤美術館の吉増剛造展で刺激を受けた後、すぐ裏にある戸栗美術館へ。ここも初めて。「古伊万里植物図鑑展」で目の保養。界隈には超高級住宅が立ち並んでいて美術館を見つけ出すのがたいへんなほど。記憶の彼方にあった住宅も一見で呼び戻せるもの。パチリ。

松濤美術館

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grutto pass #1。「ぐるっとパス」を買った。2ヶ月間有効で庭園美術館、オペラシティギャラリー、江戸東京たてもの園、葛西臨海水族館、上野動物園などを無料?で利用可能。\2,200のパスにメトロ24時間券が2枚付いて\2,870なので実質的には2,870-600×2=1,670でたいへんお得。スタンプラリーだと考えるとさらにお得。ただし失くしたりすると犬智慧になる。徹底的に使おう、ということで、まずは松濤美術館。実は初体験。パス効果だ。コンテンツはなんと吉増剛造展。若林奮、赤瀬川原平、森山大道・・・。見応えあり。

椋鳥椋鳥

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鳥は群れるのが好きなようで新宿中央公園でも時として大量のムクドリが芝生でなにやら啄んでいる。「チコちゃんに叱られる」でハトが公園で啄んでいるモノは小石だと教えてもらった。芝生のムクドリはムシなのかな?

鴎鴎鴎

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この日は驚くほどの数のカモメが山下公園の前の青い海にいた。これだけ数が集まるともうそれだけで自然の驚異の美しさ。このなかにジョナサンはいるのだろうか。

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木下道郎 ・ 建築家
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