虎見物

昨夜は熱戦でした。エラーがあったにもかかわらず逆転し、藤川投入後にまたもやエラーがあったにもかかわらず逃げ切りました。雲ひとつない初夏の青空が一刻一刻暗みを増しいつの間にか夜空になっていく勇壮な舞台で展開された球宴。勝負の結果もさることながら、大空の下の野球場の魅力を再確認しました。満足です。
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代打金本は四球。4月18日の勇退でチームが蘇りました。一点差の9回裏。レフト前ポテンヒットを拙守で三塁打にしてしまい、無死三塁。そこから藤川が本領を発揮しました。

[doghouse]5歳

4月29日。[doghouse]5歳の誕生日。モッコウバラの蕾がもう少しで開きそう。久しぶりの初夏の陽気。激しい風に八重桜の花びらが舞っています。今日は懲りずに虎見物。今度は神宮球場だから行く前から気持ち晴れやかです。
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雨が上がって勝沼 

高尾発小淵沢行きの電車で勝沼ぶどう郷に降り立った頃には前日から降り続いた雨がすっかり上がっていました。現場まで2時間の散策。大日影トンネル遊歩道をまっすぐに20分もただ歩いた先の谷間からブドウ畑を抜けるフットパスが始まります。両側の山の芽吹き始めた新緑のモノトーンを背景に鮮やかな八重桜。思わず足が止まってしまいました。
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Wurlitzer Americana

彰国社での「(仮称)集まって住む」の編集会議の後、酒と魚の店「よしうら」で反省会。この居酒屋に通い始めてもう3年かな、すっかり馴染みになってしまいました。ひとしきりお酒がまわって手洗いなどに席を立つ時にふと眼に入る不思議なモノ。よく見ればなんとWurlitzerのジュークボックスAmericana。いろいろとあってここにこれがあるのでしょう。落ち着いて店内を観察してみると、コロンビア・レコード(ディランが契約しているレコード会社です)の初期のLP盤(シックス・アイです)が壁にさりげなくピンナップされていたりします。本ができあがってここに集う理由がなくなってしまうことを心のどこかで怖れているかのように、時はゆったりと流れていっています。
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Jasmine

ジャスミンが開花の一歩手前。今年の振幅の激しい気温変化を耐え抜いて、蕾は艶やかです。2008年は4月28日には開花しています。5月発売予定のKeith JarrettとCharlie Hadenの新作のタイトルもJasmine。スタンダード集ですがいつものトリオでのライブとは違って自宅録音とのこと。ちょっと楽しみにしています。一方、ディランの来日公演6日目までの開演前一時間に流れていて耳から離れなくなっていたArthur AlexanderのCDがやっと届きました。1962年前後に流行った歌なんですね。
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The other side of the city

ここはどこでしょう。アメリカではなく六本木。国立新美術館隣に潜む「外国」。赤坂プレスセンターということになっていますが、星条旗新聞の建物もあり、米軍のヘリコプター基地です。
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Beasts in the jungle

椅子の林の中に犬や猫。常ならぬ寒さからは抜けたとは言え、まだ床暖。温もりには抗い難く、三者からだを寄せ合っています。朝の穏やかなひとときです。
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万鯛

行きつけの魚屋に珍しい魚が並んでいました。全長120cmくらいの大きさです。刺身もいけるよ、とのことでしたが、どうもあまりおいしそうではありません。調べてみたらアカマンボウという深海魚でした。一匹\30,000、売れたかな。
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二つの橋

大阪3月¶朝霧からの明石大橋の望遠ショット。機能的な美しさがあります。自動車が模型のようです。私が神戸にいた頃は須磨、塩谷、垂水、舞子の次は明石だったので私には「朝霧」という駅名が新鮮です。ちなみにJRの阪神間にある「さくら夙川 」「甲南山手」も当時はありませんでした。幼稚園の頃は西明石から米原までの駅名を暗唱していたので、間違いありません。朝霧にはもうひとつ有名な橋があります。「明石花火大会歩道橋事故」で死者を出した跨線橋はここにあるのです。橋を渡たり終えてからそのことに気付きました。
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ブドウの若芽

勝沼。初夏の陽気でした。ちょうどブドウに若芽が出始めたところ。これを摘んで揚げて口にした酸味がなんとも言えない季節感なのだそうです。品種により味わいが違うとか。巨峰が一番だそうです。[ワイン・ギャラリー]のメニューに加えたいなぁ。
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sky tree

六本木からの東京スカイライン。sky treeが姿を現しました。 この倍まで伸びるとけっこう目立ちますね。それにしても手前のビル群は美しくないなあ。
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休肝鳥

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電車に乗って目にした広告に直撃されました。新しいノン・アルコール飲料「0.00%」。もういい歳だし週末に一日「0.00%」しか飲まない日をつくろうと決心しました。まずは日曜日。口で言うほど簡単なことではないので、夕食には酒類と相性のよくないカレーを選んで援護。ホウレンソウのサラダに合わせたバルサミコ+醤油で軽くマリネしたカツオがワインを強く求めましたが、グラスには「0.00%」。しかし、風呂上りなのに正直マズい。妙な甘みさえ感じられる不自然な味。炭酸でお腹がいっぱいになって330ml缶2つを飲みきるのに手間取るほどでしたが、娘に「控えた方がいいんじゃない」と応援されたこともあって、結局頑張りきりました。日曜日に飲まなかったのは記録を取っている16年間で16回目というくらい稀なこと。この前は2006年12月のことでした。褒めてあげましょう。しかし、元スタッフのIさんに先日の[thyme]で計画を打ち明けたら、「添加物いっぱいだから止めなさい」と言われたことだし、休肝法を検討しなおすことにします。ほんものの九官鳥はWikipediaによればスズメ目ムクドリ科Gracula religiosa。英名のcommon hill mynaから察するに英語文化圏ではムクドリの一種でしかないようです。
写真は[doghouse]のバラ。怪しい気候にもめげずすくすく育っています。
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「而邸」

「而邸」と名付けられた泉幸甫さんの自邸にお招きいただきました。建築家の趣味を手加減なく昇華させた空間。そこここに置かれているモノも含めて、絵になる処、数知れず。建築家仲間の宴が淀みなく空間に溶け込んで、楽しい時を過ごしました。写真を一枚選ぶとしたらこれでしょうか。組子が尋常でなく細い。
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[thyme]でヴァイオリン

[thyme]で吉田美里さんのヴァイオリンを聴きました。集合住宅の片隅にしつらえた小さなスペースに入り切れないほどの人。ピアノ伴奏は吉田さんのお父様。いいなあ。[thyme]住人が弾くギターとのデュオも良かった。集合住宅でこういう集まりが持てるのは建築が成長している証し。共用空間の大切さも実感し、設計者として至福のひとときを過ごしました。成長の様子は[thyme]ブログでもご覧になれます。
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桜エビ 雪

巴町砂場の近くに用事があったので、タイミングを昼時に合わせました。季節ものの「桜エビかき揚げおろし蕎麦」。寒かったし、その後もあって呑むわけにもいかなかったので温かい方にしました。寒いけれども春。幸せな味でした。冷たい雨が降り続き寝る頃には三鷹では霙。一夜明けるとなんと雪が薄く積もっていました。冬毛が抜けてしまったフクは寒いだろうな。
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浪速の立ち飲み

大阪3月¶ライブハウスのコツもすぐに学習できて、4日目くらいからはからだへの負担はほとんどなくなりました。で、大阪の最後の日は、昔よく通っていた阪急ガード下の立ち飲み屋「北京」へ。立ち飲み文化は大阪の方がはるかに進んでいます。ここでは、キャッシュ・オン・デリバリー方式で、カウンターに置かれる小銭皿にお釣りを残しておき、足りなくなったらまたチャージという方式なので、予算を超えた飲み過ぎが起こりにくくなっています。領収書をもらうという発想の余地がない、ほんとうの酒好きのためのお店です。
ただ「エッグ」と呼ばれる名物メニューが面白い。しっかり焼き込まれた陶器の器に生卵が入って出てきます。
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好みの塩をして、好みの流儀でかき混ぜながら、固まった黄身白身をつまみにします。
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しっかり火が通って「おこげ」になったところがまたおいしい。
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一品で幾様にも楽しめる、参加型メニューです。

昨夜は猫おじさんとの虎見物。ガードが厳しく「猫と虎」の写真撮影が叶いませんでした。7回裏途中まで見事な投手戦で勝っていたのが不思議。今年の虎は思っていた以上にいいチームだと実感しました。

桃 勝沼 ワインバー

ちょっと早めに中央本線に乗って勝沼を散策。今だけの美しい桃の花を楽しみながら現場に向かいました。日替わりに訪れる寒波のおかげで、遠くに見える山脈の頂に鮮やかな冠雪がその範囲を拡げていました。現場はどんどん進んでいます。オープンは(今年の)9月1日と決まりました。仕上げの細かいことも打ち合わせをしながら、ワインバーのメニューのことも気になります。気持ちを分かち合おうと帰りはスタッフと三鷹のワインバーcalvetに寄りました。やはりいい店です。混んでいました。厨房もしっかり観察。桃色メルロー2008もいけました。
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虎。読売のお株を奪うホームラン攻勢での派手な逆転勝ちに続いて昨日は投手戦で競り勝ち。今夜が怖い。

箱猫 vs. papillon

四角いプランターで「箱猫」になるのはクウのお気に入り。暖かい日は外の方が気持ちいいよね。で、その様子を遠くから見詰めるハヤ。茶色いところは蝶に見えなくもありません。遊び相手を探しているのかな。
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花びらのランドスケープ

昨日の最高気温23.2℃から6℃まで急降下。冷たい雨に風も吹いて桜も散り散りになりました。久しぶりに足を運んだ津田沼の日大生産工学部。雨にぬれた桜の花びらのランドスケープ。新学期の始まりです。
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ジューンベリー満開

暖かい日が2日続いたと思ったら、もうすぐ雨が降り出し気温は夜まで下がり続けるとの予報です。ジューンベリー満開。ずいぶん背が高くなりました。モッコウバラももう少しで開花です。色は白だそうです。楽しみです。
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遠歩き

これこそ春という感じの一日。長田直之さんのKOKを見学に国領へ。久しぶりの散歩日和なので歩いて行くことにしました。いつもの歩き方で40分の距離。これなら電車で行くより早い。深大寺の脇を抜けての道程は、桜の見どころもたくさんあって、思わぬ花見を楽しみながら、小川広治さんの事務所にも行きあたったりしながら、しっかり時間をかけて目的の建築にたどり着きました。歩いて戻るのは大人げないし、寄りたいところもあるので、帰りは国領駅へ。いい建築の後の蕎麦は明大前かなと思っていたのですが、途中「手打ち」蕎麦屋に遭遇。思い切って暖簾をくぐり、立山常温に板わさ。けっこう蕎麦はいけました。「後で」と頼んだ蕎麦が頃合いを顧みず出てきてしまったところは御愛嬌。歩いて歩いていろいろ写真を撮って、建築に蕎麦。こういう一日もいいなあ。
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one from my archive

27年前にエクタクロームに焼き付けたポジをデジタル化してみました。Louis KahnのSalk Institute中庭。真っ直ぐに太平洋へ向かう軸線の上にこの時はヘンリー・ムーアの彫刻が置かれていました。1982年9月から4カ月のアメリカ建築の旅。スライドを投影するハードも手元になく、archiveに眠ってしまっていた何千枚かのスライドを、ぼちぼちとデジタル化していくつもりです。先ずは予告編として1枚。
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春 カマスゴ

大阪3月¶季節ものの「カマスゴ」もいただきました。イカナゴの成魚だそうで、春先に先ずイカナゴが出て、その後カマスゴが食卓をにぎわすようです。姿がカマスに似ているからという説もありましたが、叺(かます)に入れて売られていたからという説の方に分があるように思います。先週末に三鷹の魚屋で見た「海のワカサギ」と姿が似ています。
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朝霧からの明石大橋。イカナゴもカマスゴもこのあたりで漁れるはずです。
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勝沼 桃

勝沼では桃がほぼ満開。ゆっくり花を見る間はなく車の中から雰囲気を味わいました。
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帰り道 夜桜

お天気のきまぐれにもめげず、桜は思ったよりしっかり。ここのところ毎夜三鷹駅を降り立つ私を少しずつ趣を変えつつ迎えてくれます。ひとときの感動を記憶にとどめておくだけでなく、わかちあいたいとシャッターを切るのですが、三脚があるわけでもなくなかなかうまくはいきません。
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桜 水 散る

日曜朝の井の頭公園。朝の陽光に散る水しぶきに散り際の仄かな桜色の花が似合っていました。手に持つリードの先の犬たちは地面に散らばるモノにからだを奪われて、落ち着いたシャッターを切ることが容易ではありませんでした。
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清明 桜 井の頭公園

花見がてら犬の散歩は井の頭公園へ。朝7時だというのに、もう少なからぬ人がいて、ブルーシートが敷き詰められていました。写真を撮るとすると池越しか見上げるかしかありません。昔は水面まで垂れ下がっている枝を伝って池に落ちるのが流行っていました。雨が降ってしまったから昨日で見納めかな。この儚さもまた、よし。
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蕎麦「上杉」

飯田善彦さんの集合住宅を見学に花見でにぎわう井の頭公園をかすめて吉祥寺まで足を伸ばしました。3〜6階の住宅部分に4階のSOHOフロア?からアクセスする新しいしくみはここなら受け入れられやすいかと思いました。バルコニーの手摺に蔦がはえるようにセットされているプランターと灌水設備が今一番の関心事にぴたり。幸せなことに建物の向かいに蕎麦「上杉」。遅い昼食をここでと決めていました。常温の菊正宗で板わさとせいろ。勝沼に設計しているワインバーのメニューもこういった感覚でいきたいものです。ここのせいろはおろしと葱だけで山葵はオプションなのですが当然板わさには山葵。バス通りの喧騒を摺ガラス戸一枚で隔てて静かな昼下がり。こぢんまりとした空間にほどよくおさまった蕎麦好きの手元には申し合わせたようにお銚子が置かれていました。つゆは私の好みより幾分甘め。佇まいは申し分なく、お気に入りの蕎麦屋です。
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春の朝

デイベッドで寝ていて、お腹をすかせた猫に起こされました。小動物とはいえ、顔を間近下から見上げると迫力があります。しかも猫はしつこい。中庭に出るとジューンベリーの白い可憐な花。ほんとうに春です。向こうに写っているのはやっと蕾をつけたモッコウバラ。何色の花が咲くのでしょう。楽しみです。
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2010年4月1日

Dylan。東京7公演の隙間の休日に歌舞伎座さよなら公演を鑑賞したそうです。そういうところも好きだなあ。32年前の初来日の直後の4月1日、現在の「木下道郎/ワークショップ」の前身「ワークショップ」という設計事務所を北山恒さん谷内田章夫さんと始めました。ということで昨晩は4月1日恒例のBeach Houseへ。北山さんの「建築学会賞作品賞」のビッグニュースも肴にしてしまって、建築の可能性について語り合いました。まだ公表前で大きな声では言えないようですが「おめでとう」。熱い32周年の夜。酔い潰れないほどに切り上げたところは成長の証し?。この日は毎年花見で盛り上がる時節。二次会で青山墓地の花の下に繰り出したこともありました。写真左上がその青山墓地。他の2枚も大昔「ワークショップ」があった霞町、六本木界隈の桜。寒さにじっと耐えた後の突然の20℃に加えて目も開けていられないほどの風。自然は意地悪だけど、満開の桜は意外に強い。
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勝沼 春

勝沼へ。「塩山」からタクシーに乗るよりも一駅前の特急の止まらない「勝沼ぶどう郷」から歩いて現場に向かうのが好きです。勝沼でも開花はぴたりと止まり、李も桃も桜もほぼ一週間前のままです。改築棟の「はつり」工事がほぼ終わり空間の全貌が視野におさまるようになりました。現場用の蛍光灯に照らし出される粉塵で霞んだ地下空間に「ブレードランナー」で描かれた廃墟のイメージが重なりました。
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kinoshita
木下道郎 ・ 建築家
詳しくはworkshop-kino.com

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